きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
chibori park
ローマ・チボリ公園 '99夏




1999.10.25(月)

 昨夕、10人ほどの人たちが集団で訪れてきました。ははーん、来たなと思いましたよ。私も集団で訪れた経験がありますから、ピンときたんですね、PTA役員の依頼。案の定、来年4月から中学校PTAの副会長をやってくれ、という依頼。うーん、困った。
 来年は4月から自治会の組長も引き受けることになっているし、日本詩人クラブでは50周年記念の行事が目白押しだし、ちょっと自信がありません。その旨を説明しましたが、そう簡単に引き下がる相手じゃない。私も逆の立場のときは、けっこう強引でしたしね(^^;;
 まだ返事は保留していますが、ほんとうに困った。さ来年に伸ばすと会長、という可能性もあります。会長よりは副会長の方が楽だから、ここで受けた方がいいかもしれません。でもなあ、ペンクラブもあるし…。
 それにしても、10人の集団で来るというのは、いつから始まったんだろう。他の地域でもそうなんだろうか? この地域だけの特色かもしれません。なにせ小さな地域だから、親も生徒も先生もみんな顔なじみ、大勢で行った方が話が早いということなんでしょう。自分も同じことをやっておきながら、ふと疑問に思いました。


季刊詩誌『詩と創造』31号
   shi to sozo 31
  東京都東村山市 丸地守氏 発行

 この詩誌の特徴は台湾、韓国の詩人の紹介が多いことです。今号は特に韓国・済州島の詩人を多く取り上げています。その中から、次の作品を紹介します。

 退屈な日の言葉遊び 1/尹石山(韓成禮訳)

  今日は電話もない

  新しく買ったノートコンピュータを持って
  ゆっくりと初秋の日差しが落ちる草原へ、車
 を走らせた。

  −486SX級
  金星マイティ
  一五九万ウォン、十八ケ月の月賦で買った、
  しかしほとんど何年も使わなかった
  ノートコンピュータの蓋を開けるや
  画面いっぱい
  言葉の川が長く流れ、

  コトッコトッ、浮いて行く帆船一隻
  川の向こうの草笛の下
  きらっと
  日の光を放つ陶器の破片一つ

 486SXというのは、今のパソコンに搭載されているペンティアムプロセッサーの数代前の世代のCPUです。何年も使っていなかった、とありますから、おそらく5〜6年ですね。しかしコンピュータの表面的な機能は変わりません。「画面いっぱい/言葉の川が長く流れ」というのは同じです。ノートパソコンを持って草原へ行って、電話もない一日。作者ののびのびとした様子が伺えます。
 作者は1946年生まれですから、私より3つ上になります。パソコンでも何でもやるという私たちの世代を感じます。国は違っても、やっていることは同じだなあ、と妙なところで感心しています。
 それにしても第一連の「今日は電話もない」というフレーズが新鮮に感じます。この気持ちも判りますね。



 
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