きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
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新井克彦画「モンガラカワハギ」




1999.11.26(金)

 日本ペンクラブの「ペンの日」です。東京會館まで行ってきました。去年もすごい人でしたが、今年も同じです。500人はいたんではないでしょうか。私個人としては去年に比べると知り合いも増えて、楽しかったですよ。詩人だけでなく、作家・エッセイストの知り合いがいると、それだけでもう、幅が広がったような気になっています(^^;;
 会長の梅原猛さんの挨拶がおもしろかった。会長は今年、文化勲章を受章したんですが、「日本ペンの会長だから貰えたのか、日本ぺンの会長であるにもかかわらず貰えたのか、複雑」というような言い方をしていました。私はピンときましたね。そう、公安調査庁の一件です。
 数日前の新聞で、公安調査庁が日本ペンクラブを破防法対象として調査していることを認めました。当然やっているだろうと想像していましたが、はっきり言われるとショックです。それほど過激とは思わないけど、盗聴法にしろ国旗国歌にしろ、一応、声明を出していますからね。他があんまりやらなくなったから、目立つんでしょうね。
 梅原会長の発言はそのことを指していると思いました。ペンの会長だから、うるさく言われないように文化勲章でもやっておけ、ということだったのかなあ。
   991126
    抽選会
 写真は恒例の抽選の様子です。協賛企業からの差し入れで運営しているようです。私の勤務する会社からの商品もありました。しかし、最低の金額で、ちょっと恥ずかしくなりました。総額1万円程度です。総務に言っておかんといけないなぁ、と思います。平社員の私の言うことなど聞いてくれるかどうか…。まあ、やるだけやってみましょう。


の会会報24号
   hyo 24
  神奈川県横須賀市 筧槇二氏 発行

 詩人、作家、家庭の主婦などさまざまなジャンルの犬好きが集まった会です。発行人の筧槇二さんは、わが『山脈』主幹、前日本詩人クラブ会長ですから、ご存知の方も多いと思います。犬や猫についてのさまざまな思いをエッセイにした冊子です。
 その筧さんが「猫困り」というエッセイを書いています。2年前に18歳で死んだ愛犬ポポの代わりを飼ったらどうか、という周囲の薦めに、実は猫で困っているんだ、という内容です。ポポ生前から、キリン、ウメッシュと名付けられたノラ猫たちが筧家に集まっていました。ポポがいなくなった現在、それがなんと11匹に増えているようです。ですから、とても子犬を飼う状態ではないようです。
 最大の理由が、先住権のある猫が子犬を追いかけまわすだろうから、とのこと。そんな内容が池波正太郎の口真似「このことである」をからませ、軽快なタッチで描かれています。しかし中身は重いです。人間と犬・猫との歴史的な関係、老いの問題など、避けて通れないものを書いています。
 それにしても「」の字、困ったもんです。unicode には入っているので、なんとか表示しようとしたんですが、今の私の理解度では駄目ですね。結局「文字鏡」のお世話になって GIFで貼りつけています。漢字が足りない!


詩誌『展』52号
   ten 52
  東京都杉並区 菊池敏子氏 発行

 ことばのおしゃれ/五十嵐順子

Yes, we are opening

No, we are not drive-through

 ある日近くのショッピングモールに買物に行くと、私が
いつも行くクリーニング店に、ちょうどパトカーが到着し
たところだった。

(中略)

 さてその日のクリーニング店、崩れ落ちて散乱している
入り口のガラスのドアと窓ガラス。傍らに立ち尽くす、八
十代も後半かしらと思われるとても背の高い男性と、少し
離れて、超大型の薄茶色のセダン。どうやら十センチ程の
段差を越えて、その男性の車が歩道に乗り上げ、そのまま
クリーニング店に突っ込んでしまったらしい。(中略)

 二日ばかりしてその店に行くと、応急処置をした入り口
のベニア板の上に冒頭の英文が。不運な災難にみまわれた
後なのに、その文は何かしらあったかく、店主のひととな
りを感じさせたのであった。

 場所はニューヨーク郊外のショッピングモールです。もう何も言うことはありませんね。そのままズバリです。最初は、なんだこれ?と英文を読んだんですが、意味不明。「開店中、でもドライブスルーじゃないよ」って、いきなり出てきても判りませんよね。
 うん、確かにおしゃれな言葉だ。日本じゃあ、なかなか使えませんね。ユーモアが身につかないと出てこないんだろうな。ダジャレはいっぱい飛ばすけど、こういうセンスではないな。文化の違いを見る思いですね。



 
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