きょうはこんな日でした 【ごまめのはぎしり】
1999.3.21(日)
★ひさしぶりに何もない日曜でした。午前中はベットに入り込んだまま本を読んだりして、怠惰に過ごしました。午後には小学校の先生が尋ねてきたり、Faxが壊れたのが判ったので買いにいったりして、怠惰な生活で一日中を過ごすことはできなくてガッカリです。
Faxはここのところおかしくて、きのう来たFaxはとうとう頁の真ん中が読めない状態でした。Faxを送る分にはインターネットやパソコン通信を使って送れるので問題はないのですが、受信はそうはいきません。修理しても新しいものに買い換えても値段はさして違いませんから、思いきって買い換えることにしました。
電機屋で見ると、普通紙Faxがなんと37800円。普通は50000円近くしますから、これは買い、と決めて買ってしまいました。しかし、うちに帰ってよくよく見ると普通紙ではなく感熱紙Faxでした。電機屋に電話すると、表示間違いであることが判明しました。むこうも平謝りでしたので、それ以上ゴネる気も起きず、そのまま引き取ってしまいました。
まあ、ちょっとイチャモンがつきましたが、Faxそのものは昔に比べると格段の進化です。10年前の半値以下じゃないでしょうか。技術者の苦労がしのばれます。
★ここのところ贈呈本が少ないので、自分の本を読む時間がとれました。読んだのは早乙女貢さんの『会津士魂』1、2です。これは単行本で13巻まであるようで、最近文庫になったので買いました。文庫は3までしか出ていないようなので、続きが出次第買い足していこうと思っています。
早乙女さんは日本ペンクラブで筧槇二さんに紹介してもらって以来のおつき合いです。事実は「おつき合い」なんてものではなく、大勢の取り巻きのうちのひとりに過ぎませんが、私もペンクラブの会員ですから、有名無名に関係なく対等の「おつき合い」と考えようと思っています。
剣豪小説、時代小説は、実はあまり好きではありませんでした。しかし、職場の上司に司馬遼太郎の『坂の上の雲』を薦められられてから一変しました。『坂の上の雲』は時代小説と言うには新しすぎますが、私の頭の中の分類では時代小説になります。20代の頃は、新しい詩をつくるには古いものは壊さねばならんと思っていて、時代小説なんて見向きもしませんでした。それが『坂の上の雲』で一変したのです。世の中にこんな面白い小説があったのかと思いましたよ。自分の考えの浅はかさを知りました。
そういう下地があって早乙女さんの『会津士魂』に入りましたので、もう時代小説云々などというものはありません。面白いものは面白い、でいいのです。当然、この小説も面白い。なにが面白いって、会津だから面白いのです。実は私の父方の先祖も会津です。正確には今のいわき市ですからちょっと違いますが、会津藩の支藩の下級武士だったようです。子どもの頃、父親の本家に行くと床の間に鎧兜が置いてありました。食事は箱膳でした。
だから『会津士魂』は私の先祖の小説でもあるわけなんです。まあ、そんなことはどうでもいいけど、早乙女さんの歴史観が面白い。明治維新を起こした薩長は、今でも「官軍」ですが、早乙女さんはそんなことはない、という歴史観でモノを書いています。「蛤御門の変」で天皇を攻撃した長州がなんで官軍なんだ、という論法です。会津人にはその頃からの薩長に対する反感があって、私にもその血が流れているようです。胸をスカッとさせて読みました。
早く続きを買ってこなくちゃ。
★あしたは水島美津江さん『白い針ねずみ』を囲む会という名の出版記念会です。私は今回は裏方に徹していますので、司会などで表に出ることはありません。会の進行を陰で支えるという役ですから、そうそう酒ばっかり呑んでもいられませんが、まあ、気分的には楽ですね。
またあした会の報告を、、、と思ったら帰宅が遅いな。あさってに報告ですね。楽しい会になるように努力します。
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