きょうはこんな日でした 【ごまめのはぎしり】

1999.3.31(水)

 いよいよ今年度も終りですね。私もとりあえずPTA役員の任期が切れるので、とてもうれしいです。申し送りも終っています。あとはPTA総会で議長を務めることが内定しているだけ。なあに、一日で終る役割なんて気楽なものです。一年間の任期に比べれば、ですよ。
 そこへいくとPTA会長なんかエライですね。副会長を一年やって、会長をさらに一年。頭が下がります。

 きょうは日本詩人クラブの仕事をしました。名簿の電子化をやっていますが、昭和40年代の広報誌が見つかったので、その入力です。1500人近い人のデータを入力し終わっていますから、新しい名前の人はほとんどいないだろうな、と思っていました。しかし、やってみるとナンノナンノ。1回の会報だけで、新たに20名が加わりました。末恐ろしい。このペースでいくと、あと100人なんて簡単に加わってしまいそうです。
 何度も書きますが、この仕事はシンドイんですが楽しいです。なんせ日本の現代詩50年の歴史が一望ですからね。日本詩人クラブの財産であるとともに、入力した手と頭が覚えているという意味で私の財産でもあります。これも何度でも書きますが、このデータを私するつもりはありません。しかし、やっぱり手と頭は覚えているんですね。これはどうしようもないところです。

 さて、今週読んだ本の紹介です。
『新選代表作時代小説N 夢がたり大川端 』日本文藝家協会編
というものです。いつもならここで表紙の写真が出てくるところですが、今回はやめます。理由は著作権に抵触しそうだからです。いただいた本にももちろん著作権はあります。しかし贈呈していただいての紹介ですから、出所もちゃんと銘記していますし、これは表紙写真を載せても大丈夫だろうと考えています。
 市販の本はそうはいきません。内容を文字で表現するのは構わないと思っています。もちろん出所銘記です。しかし表紙の写真を載せるのはどうかな? 絵描きの了解をとっていない訳ですから。同じ著作権でも文章とはちょっと違うと認識しています。
 まあ、合っているか間違っているか、私にはよく判らない点が多いんですが、一応そんなふうに扱っています。

 著作権ついでにもうひとつ。私は『山脈』という同人誌の編集長です。編集長の仕事のひとつに、毎月ワープロで会報を作って同人と、『山脈』に関係の深い人たちだけ30人ほどに無料配布する、というのがあります。そこでは、雑誌や新聞などで同人が紹介されている場合、会報にコピーして配布しています。ある時ふと「これって、著作権法違反なんじゃなかろうか?」と思いました。
 そこで、ある新聞社の文化部長と呑む機会があったので聞いてみました。厳密には違反になるんですね、やっぱり。そこで違反を犯さないようにするにはどうしたらいいか聞いてみました。その新聞社の場合は「こうやって呑んだ席ででも、使っているよ、と報告してくれればいいですよ。それも3年か4年に一度程度で結構です」ですって!
 聞いてよかったと思いましたよ。なんか後めたかったんですが、これでスッキリしました。ただし、これはその新聞社と私たちの『山脈』だけの契約みたいなもんですから、他で通用するかどうかは定かではありません。
 他の雑誌からの転用は一応断わりの手紙を出しています。ほとんどがいただいた雑誌への礼状と一緒に「使わせてもらいました」程度の文章です。著作権が気になっている方、ご参考までに。

 で、『夢がたり大川端』の話。なんでこれを買ったかというと、日本文藝家協会編、だからです。昨年春に文藝家協会に入れてもらったんですが、実は今まで一度も「文藝家協会編」という本は買ったことはありません(^^;; せっかく会員になったんだから、一冊くらい買って読まないとマズイな、というサモシイ根性から出発しています。
 でも、買って損はありませんでしたよ。早乙女貢さん、伊藤桂一さんと私にも馴染みのある人たちも書いています。池波正太郎、藤沢周平、村上元三、永井路子などなど錚々たる執筆陣です。やはりトップクラスの人たちの作品ですから、どれをとっても個性的で、いい文章ですね。ますます時代小説にのめり込みそうです。この売り上げの一部は文藝家協会にも還元されるようですから、ぜひお買い求めください。私たちの会費もそれで少しは安く、、、、ならんか、やっぱり。
 1998.10.15 光風社出版発行 成美堂出版発売 660円税込み です。



      
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