きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
】
1998.5.10
この頁も淋しいので、こんな写真を入れてみました。日本詩人クラブの中原道夫さんに連れて行ってもらった池袋の会員制クラブにて。ときどき坊主頭にします。
1999.4.20(火)
いただいた本の感想も一通り済んだので、最近読んだ本の紹介をしようと思っていたら、こんな本が届きました。
○『古書目録』3号
1999.1 鹿児島市 下園あづさ書店本舗 800円
いろいろな人たちから本や雑誌をいただくようになって30年なりますが、古書目録とは初めてです。しかも鹿児島から。なんかの名簿で見たんでしょうかね。もちろんペンネームで届きました。
目録ですから中身は本の題名、著者、出版社などの情報だけです。しかし、文学、詩、歴史、郷土史となかなか興味をそそられます。値段も平均2000円くらいでしょうか、手が届きます。ゆっくり見て、買いたい古書が出てくれば買うつもりです。
古書にはちょっと変な思い入れがあって、ときどき神田で探し物をします。自分の本です。1991年に出版した『22時の女』という詩集は私のところにも2冊しかありません。古本屋さんで見つけたら買い戻そうと思っているんです。まだ一度もお目にかかっていません。他の知り合いの詩人の本はかなり出回っているんですがね。
運悪く(^^;
私の本をお持ちの方、捨てちゃダメですよ。古本屋さんに売ってください。探し出して買い戻しますから。おっと、古本屋で引きとってくれないか。
○吉川勇一著『いい人はガンになる』
1999.3.19 KSS出版刊 1600円
3/11に池尻で行われた、藤本義一さん主催の「ワインサロン」会場で購入しました。吉川さんは面識ないのですが、藤本さんの友人のようですから買ってみました。
吉川勇一さんって、ご存知の方には有名な人のようで、元ベ平連の事務局長をやっていた方なんですね。相当おもしろい生き方をしている人のようです。買って損はなかった本です。
このタイトルは、最近のセンセーショナルな話題を煽る本のタイトルの付け方に近いものがあって、最初はちょっと敬遠気味でした。しかし読んでみると、そんな下賎なもの言いが恥ずかしくなるような立派な中身です。ここでいう「いい人」とは、ベ平連時代の仲間のことで、ことに活発な活動をやった人ほど罹患率が高いらしく、そこからとったようです。活動家ではありませんが、藤本さんのお名前も出てきて、彼もガンを患っています。「いい人」という意味が判ります。
ガンになってもならなくても、人間はやりたいことをやるしかない、というのが全体のテーマだと思います。決して過激ではありません。むしろ温厚な人柄のようで、かつての激しいベ平連を知っている(私のまわりにもいた)私にとっては、ちょっと拍子抜けしたことも事実です。まあ、あれから四半世紀も経っているんですから、表面的に変ってしまうのも当然でしょうね。
しかし内在している吉川さんの正義感、情熱は判ります。それがこの人をガンにも立ち向かわせているんだな、と思います。ガンになるのは怖いけど、勇気の出てくる本です。
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