きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
murasame mongara
新井克彦画「ムラサメモンガラ」




1999.5.12(水)

 約1ヶ月ぶりの徹夜になりました。仕事の目処がついたら、真夜中になったとしても帰宅しようと思っていたんですが、結局朝まで会社に居残ってしまいました。連続26時間勤務、仮眠なし。けっこうきついですね。徹夜明けでも箱根まで行って、パラグライダーで飛んでいた時代があったなんて、今では信じられません。


平成九・十年度 国文学特殊講義T『「現代詩鑑賞」課題文集』
   kadai bunsyu
  1999.3.18 福井大学教育学部現代詩研究室編

 非常にうれしい文集をいただきました。『山脈』同人の田中光子さんは福井大学教育学部の教官をなさっていて、この春、定年退官になりました。そのあとは一学生として城西国際大学に通学するというのですから、旺盛な向学心には驚かされます。私も見習わなければいけないなと思っています。
 この文集は田中さんが指導なさった研究室の、学生の感想文をまとめたもののようです。現代詩をきちんと大学で研究していることにまず驚かされ、それを文集という形できちんとまとめていることに、教官としての田中さんの指導力に敬意をもちました。

 さらに内容を見てびっくり。以倉紘平、山田隆昭、嵯峨信之、片岡直子、新川和江の、私たちにとっても馴染みの深い詩人たちがぞろぞろ出てきます。まあ「現代詩鑑賞」なんですから、あたりまえと言えばあたりまえなんですが、それでもやっぱり大学できちんととらえられているのかと思うと、感無量です。
 なかでも山田隆昭氏ついては、14名の学生のうち4名が評論しており、彼が若い世代の中で強い支持を得ていることが判ります。呑み友達を自認する私としては、こんなうれしいことはありません。田中さんにお願いして彼にもこの文集を見てもらおうと目論んでいます。

 ちなみに他の詩人の出現回数はすべて2回ですから、山田さんがいかに取り上げられているかが判ると思います。田中さんによれば、誰を取り上げるかはまったくの学生による判断だったそうですから、この出現回数の高さはそのまま現在の学生の志向と考えてよさそうです。
 おーい、山田隆昭さあーん、いつまでも二人でクダ巻いて酒呑んでる場合じゃなさそうですぞ!



 
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