きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
新井克彦画「ムラサメモンガラ」




1999.8.18(水)

 佐々木を欠いて、その上、きのうの試合で谷繁まで欠いたベイスターズは、いったいどうなっちゃうんだろうと、気が気でありません。阪神戦、6回裏の現在、ラッキーな点の取り方でとりあえず2:0で勝っていますが、どうなることやら…。
 谷繁に変って秋元のリード、福盛、五十嵐とつないで、森中の初セーブ。なんとか勝てました。1回裏の2点だけで、あとは両チームとも0行進ですから、試合としてはおもしろくなかったけど、勝てばいい、と割り切っています。


金指安行氏詩集『半島の町から』
   hanto no machi kara
  1999.5.10 詩学社刊 2500円+税

 20年来のお付き合いをしている、下田の水橋斉さんの紹介、というメモとともにいただきました。下田の詩人たちとは、私が詩を書き始めた20代後半に合宿したことがありますから、金指さんともお会いしているかもしれませんね。お名前は記憶しています。
 あとがきに「二十代から五十代前半までの作品」とありますから、第一詩集かもしれません。半島とは伊豆半島のことです。

 砂浜で若者たちが輪になって花火を上げていた
 火とともに遠く視線は伸びようとして弧を描き海に沈む
 費えても費えても炎の色に
 確かな未来はあると信じ

 こきみよい音とともに次から次に花火が上がり
 高空の風に乗ってキラキラと萎えていく
 果てしもなく無償で空に吸われてしまうことの若さ (「晩夏」第1、2連)

 青春のはかなさを花火に託した佳作だと思います。特に1連の終わり2行、2連の最終行などは味のある言葉ですね。作者の並々ならぬ力量を感じます。
 その他、「春の惑い」「山城への道」「石」などの作品も私の好きな作品です。7編の散文詩もありますが、こちらもなかなかのものでした。



 
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