きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
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ベニス'99夏




1999.9.5(日)

 
日本ペンクラブ会員の藤本義一さんが主催する「東京・横浜ワインサロン」に行ってきました。藤本義一さんは、あの有名な藤本さんと同姓同名です。こちらの藤本さんは、実はワインの方では有名人なんです。ワインに関する著書もあります。このワインサロンも会員が500人は越えていると思います。私は2年ほど前から入れてもらっています。
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    ワインサロン食後
 左が筧槇二さん、右が藤本義一さんです。このワイングラスの列を見てください。8種類のワインを楽しみました。新高輪プリンスホテルでのフランス料理とワイン。3時間の昼食をとって1万円は安い!
 昼食のあとは午後5時から新宿で呑むことになっていましたから、ちょっと呑むピッチを下げました。それでもかなり酔いましたね。新宿には筧さんもお誘いして、酔い醒ましに都庁の展望室に行ってみました。筧さんも私も行ったことはなかったんです。
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     都庁展望室から
 展望室からの眺めが、これ。筧さん曰く「墓標だね」。ガハハです。そのあとは水島美津江さん、水島さんの友人の金原さん、山田隆昭さんともども呑みました。なんという店だったかなあ、何度も行ってるんですが、どうも店の名前ってのは覚えられなくて。いつも酔ってるときに行くから覚えられなくて当然なんでしょうね。
 なんで集まったかというと、呑みたいから(^^;; ただ呑むだけに集まるというのもいいもんですよ。まあ、それが普通なんでしょうけどね。最近はなにかの会合のあとに呑むという習慣がついていて、ただ呑むだけに集まるというのは新鮮なんです。


個人詩誌『波』9号
   nami 9
  埼玉県志木市 水島美津江氏 発行

 その呑兵衛仲間(^^;;、水島美津江さんからいただいた個人詩誌です。今回の呑み会は『波』の発行を記念して、と一応名目はつけたんですけど、あまり話ができなかったなあ。ごめんなさい。呑む方に夢中になって(^^;;;;

 標高三三〇mの気温 一八度
 標高五六〇mの気温 二〇度
 気温の逆転による 暖気の蓋の出現だ
 今 四国山脈と阿讃山脈の間に
 かぶせられた 上空五〇〇m付近に存在する
 強くて巨大な暖気の皮膜
 明朝は霧になるだろう (麦田穣氏「数字漬けの日々を経て」)第2連

 私事で恐縮ですが、ハンググライダーやパラグライダーで遊んでいた時期を思い出しました。ハンググライダーはスピードもあるので感じませんでしたが、パラグライダーでは上空に行ったのに気温が高くなったことがあります。確かに高度500mか1000mの所でした。不思議に思ったことがあります。
 しかし逆転層は原理的に上昇気流にはならないはずで、今だにうまく説明できません。場所、季節でも違いますから一概に言えませんがあるいはサーマルと呼ばれる泡上昇風の中だったのかもしれませんね。自然現象は現在の我々の知識をはるかに越えている、ということは言えそうです。

 青くさい畳の上に
 セピア色のパネルを展げ
 見えない爪をたてて芸を磨いている
 襁褓をあててまで‥‥
 芸は女が生きる最も身近なものなのだ (水島美津江氏「幻覚」)第6連

 芸子だった女性のことを書いています。私は箱根という温泉場を控えているせいもあって、芸者さんが好きです(^^;;。でも最近はこんな女性はいませんね。はっきり言えば酌婦です。下手をするとこちらがサービスしなければなりません。おそらく相当のお歳だと想像しますが、こんな芸者さんに会いたいものです。
 私の父親は床屋でした。今は廃業していますが、たまに私の頭を刈ってくれます。76歳になりますけど、腕は衰えていないようです。三味線もバリカンも指を使う人は、悲しいまでに身についているのでしょう。物理だ化学だと、頭でっかちになってしまった私たちの世代はこの先、どうなってしまうんでしょうかね。



 
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