きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
ベニス'99夏 |
1999.9.29(水)
きょうも横浜ベイスターズは快調です。対巨人戦、20時現在3:1。おっ、中日:ヤクルト
0:2! こうこなくちゃ、おもしろくないですよね。えっ、中日逆転! そんなあ。
まあ、結局。横浜は勝ったけど、優勝は遠いなあ(^^;;
○詩誌『餐』21号
埼玉県所沢市 山根研一氏 発行
二千年を記念しての新設校
在宅で 高校卒の資格がとれる
インターネットハイスクール 風の学校
地球市民であるなら どなたなりとどうぞ
カリキュラムは自分で選び自分でつくり
自分のペースで学習してください
タテマエとホンネクラスの
二コースがあります (上野菊江氏「風の学校 *掲示板」部分)
インターネットは確かに可能性があって、こんな学校もできるでしょう。しかし、作者が懸念しているのは「タテマエとホンネクラス」という、いわば虚像と実像がない混ぜになることではないかと思われます。この後、旧ユーゴの内戦への批判が続きますから、単なるインターネットの話ではなく、もっと人間の奥深いところを抉りだしていくためのエピローグととらえられます。
この詩誌は初めて拝見しましたが、おもしろい構成になっています。上野さんと山根さんのおふたりだけで出しているようです。「風の学校」というおふたり共通のタイトルのもとに、それぞれ同じ分量の作品が並びます。いずれにも旧ユーゴと思われる内戦がからんできて、おふたりの違いも出て、おもしろく拝見しました。
○佐藤よしみ氏歌集『風のうた』
1999.9.27 山脈文庫刊 1200円
歌集の紹介は、このホームページでは初めてではないかと思います。私は短歌を作ったことがなく、感想を述べるほどの力量もありません。245首の中から私なりに気に入った作品を紹介するのみです。
人種差別教えてくれし父もいぬ関釜フェリーの見送りの群
血痕のごとき日本を残したる地球儀ひとつ売られゆく冬
いまだ見ぬ地をふるさとと名づけられ怒りのごときとまどいはあり
窓越しの陽に晒されて率直にもの言うことをためらいており
名をふたつ持つ不可思議を問わぬ子はやわき光のなかへ解けゆく
笑うほかなくて笑うを団欒の一枚としてアルバムはある
明日もまた目覚むることに疑いを持たず時計の針をあわせる
滅ぶよりほかなき肉体(にく)をもてること今朝はすなおにかなしみている
頬づえをつくにも飽いて降りつづく雨にうたれし窓ひとつ閉ず
風のような呼吸(いき)ひとつして逝きたれとかわらなでしこ揺れる河原に
ひっそりと己がからだを捨てにくる鳥獣のため森は暮れきる
横書きですと、ちょっと雰囲気が違ってしまいますね。やはり短歌は縦書きの方がいいようです。縦書きソフトも出ているようですので、探してみます。
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