きょうはこんな日でしたごまめのはぎしり
murasame mongara.jpg
新井克彦画「ムラサメモンガラ」




2000.1.5(水)

 今日は仕事始め。あっという間に休みも終った感じですが、製造課の人たちは増産対応で3日から出ていますから、あまり文句も言えません。ようやく景気が回復してきたようですが、まだまだ不況の中。そんな中での増産ですから、喜ぶべきなんでしょうね。


個人詩誌『犯』19号
han 19
2000.1 埼玉県浦和市
山岡遊氏発行 300円

 俺たち死刑囚が、生き残るための選択を拒否されるのは分か
るさ。俺は死を受け入れる。だが、≪全身麻酔薬による内臓摘
出後の処刑≫の選択は拒否された。少なくとも、それ程、道を
外さなかった人々の正しく機能しなくなった臓器に、正しく機
能しなかった魂を持つ俺の正しく機能する可能性を持った臓器
の移植の拒否だ。       (「ドナー」第3連・部分)

 おもしろい、と言ったら語弊がありますが、死刑制度、臓器移植の問題を同時に扱っているようで、惹かれました。この作品の場合「俺たち死刑囚」は臓器を提供する、と言っていますので、ある意味では問題がないのですが、逆だったらどうなんだろう、と考えさせられました。死刑囚は臓器摘出後、処刑する、なんてことになると怖いですね。
 おそらくそうはならないでしょうが、可能性は捨て切れません。何の罪のない人でも、脳死は死として認められ、臓器摘出が可能になりました。いわんや極悪非道の死刑囚なら、何をやっても構わないという論理が成り立つかもしれません。怖いことです。
 発行者の山岡遊さんとは一度お会いしただけですので、まだ良く判らない面も多いのですが、かなり思い切った作品を書く方です。今号でも「河豚断章」という作品では売春を、「つれづれに」の≪痴漢に関する覚書き≫では痴漢そのものを扱っています。視点も独創的で、これから先、眼の離せない詩誌です。


詩とエッセイ『山脈』105号
sanmyaku 105
1999.12.10 神奈川県横須賀市
筧槇二氏発行 500円

 昨年暮に発行されていますが、紹介するのを忘れていました。いただいた本にばっかりに頭が行っていて、自分のところを忘れたんですね(^^;;
 まあ、自己宣伝にならないように詳しくは述べませんが、『山脈』のHPにも載るでしょうから、詳細はそちらをご覧になってください。 
http://plaza18.mbn.or.jp/~sanmyaku/index/
へ、どうぞ。



 
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