きょうはこんな日でしたごまめのはぎしり
murasame mongara.jpg
新井克彦画「ムラサメモンガラ」




2000.1.7(土)

 日本詩人クラブの第8回理事会が開かれました。いずれ広報『詩界』に載りますが、速報を。
 日本詩人クラブ賞、新人賞の推薦締切が近づいています。1/13到着までが有効ですから、お早めに。
 『日本現代詩選』の締切は3/31です。今回は創立50周年記念号ですから、全員参加を望んでいます。
 「詩人の童話ショートショート」の締切は1/31でしたが、応募数が少ないので3/31まで延ばすそうです。印税の入る仕事ですから、応募してみてはいかがでしょうか。


季刊・詩と童謡誌『ぎんなん』31号
ginnan 31
2000.1.1 大阪府豊中市 島田陽子氏発行 400円

 おかあさんの耳/島田陽子

おかあさんの耳 いい耳や
うちじゅうの音 ききわけやる
ゆわかしポット トースター せんたくき
レンジ でんわ ドアのインターホン
めざましどけい ふえふきケトル
どこにいてたかて
なにが呼んでるのんか ききわけやる
そやけど
ときどき わからんようになるんやて
「音なしゅうしぃ」いいとうなるんやて

おかあさんの耳 がんばってや
こないだみたいに
おねえちゃんとわたしの でんわのこえ
まちがえたりせんといて

たのむワ

 雑誌を主宰している人の作品は、できるだけこの頁に載せるのはやめたい、というのが私の方針です。主宰者の作品というのは一番多く礼状に書かれているものだし、いろいろな場面で取り上げられる機会も多いものです。もちろんいい作品を書くからですが、私はむしろ主宰以外の人を紹介した方がその雑誌の厚みを増す意味でも有効なのではないかと考えています。主宰者にとっても、自分の仲間が取り上げられた方が喜ぶんではないか、という勝手な思い込みもあります。
 そんなことを書くと、いかにもこのHPに取り上げてやるのは大変なことなんだゾ、と言っているように取られかねませんが、そんなことは考えてもいませんので、ご理解を(^^;;
 にも関わらず、主宰者の作品を紹介してしまいました。うーん、やっぱりうまい、と思いました。特に最終連は脱帽です。「おかあさん」と「おねえちゃんとわたし」の関係が爽やかで、日本人が嫌いになりつつある私に希望を与えてくれます。日本人に感動したのは、阪神淡路大震災のボランティア以来のことです。



 
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