ょうはこんな日でしたごまめのはぎしり
murasame mongara
新井克彦画「ムラサメモンガラ」




2000.2.19(土)

 横浜詩人会の総会・新年会に行ってきました。2月に新年会というのも変かもしれませんが、まあ、旧暦ということで(^^;;
 総会はちょっとまごついたところもありましたが、創立42年にして初めて議長を立てるなど、それらしい形になったなぁと思いました。昨年までは議長がおらず、司会者が議長を兼ねていましたから、総会進行上おかしなことになっていました。総会なら議長を立てた方がいいですよ、と私も事務局に進言しましたが、何人か同じことを進言したようです。実現して良かったと思います。130名ほどの小さな会ですが、会としてはある程度の形が無いとね(^^)

000219
くじ引き風景

 総会とは言っても新年会を兼ねていますから、写真のようにくじ引きもあったりで、楽しい会でした。私は3つも当って、ホクホク。たわいない物でも当るとうれしいですね(^^;;


詩誌『さやえんどう』20号
sayaendo 20
2000.3.1 川崎市多摩区 堀口精一郎氏発行 700円

 『さやえんどう』も創立10年、20号になるんですね。創立当時のメンバーの写真が添えられていて、皆さんお若い。やはり10年という月日は並大抵ではないと感じます。そして、もっと大きな意味で、時間の流れについて考えさせられたのが、次の作品です。

 スクランブル幻想/大貫裕司

空を閉じたビル街の
歩行者優先の交差点は
戰車の轟音が過ぎ
兵の隊列が過ぎたところだ

排気ガスの乾いた埃に
焦げた街の匂いがゆっくりと立上って
日の丸の小旗が振られ
遠ざかる兵の足音がきこえてくる

ゼブラの縞を踏んで
気儘に交錯する陽気な流れは
暮れがたの煌めきに群れるが
黄色く点いた信号を見ない

まだひきずっているいたみへ
若い兵士の迷彩服が走って
誰を呼びに行くのか
街路樹の翳りへ消えた

 大貫さんには『カーキ色の遠景』という優れた詩集がありますが、その中でも一貫して戦争は遠い昔の話ではない、と訴えています。この作品でも「幻想」と題していますが、決して幻想ではないことを訴えています。日の丸、君が代、盗聴法、国民総背番号制と、あわただしい昨今の動きを見ていると、危惧が現実になる気配を感じます。
 私は幸か不幸か戦後生まれですから、直接、戦争の体験はありません。国民の半数以上が戦後生まれになってしまった今、直接の体験者が語りかける重要性を思います。大貫さんのお仕事に教えられることが多く、目を離せない詩人のひとりです。



 
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