ょうはこんな日でしたごまめのはぎしり
murasame mongara
新井克彦画「ムラサメモンガラ」




2000.4.25(火)

 今日は日本ペンクラブの総会があったのですが、行けませんでした。会社の仕事で東京に出張する会議もあったのですが、これも行けませんでした。で、何をやっていたかというと、会社の製造現場にいました。しかも連続22時間勤務。少しは仮眠する時間がとれるかなぁと思っていたのですが、椅子に座って1分ほどですかね、ウツラウツラしただけでした。
 大事な総会も他企業との会議もスッぽかして、会社で徹夜したのには理由があります。既存の製造設備ですが、それを新しく担当することになったからです。その設備で試験試作をすることになり、新任担当者のデビュー戦となったわけです。これは外すわけにはいきませんでした。設備もそうですが、大事なのはそこで働いている三交替メンバーときちんと接触することです。それをやらないと仕事がうまく回りません。つくづく「人は城」と思いましたね。


月刊詩誌『柵』161号
saku 161
2000.4.20 大阪府豊能郡能勢町
志賀英夫氏発行 600円

 雨の着く場所/堀内みちこ

海に落ちた雨は
しょっぱさに驚く間もなく海になる

花心に落ちた雨は
蜜に溶けて甘い

船に落ちた雨は
思いもかけず船旅をする

頬に落ちた雨は
ハンカチに吸われる

公園のベンチに落ちた雨は
しばらくの間くつろぐ

犬の背に落ちた雨は
激しい身震いで地に叩きつけられる

夜の街頭に落ちた雨は
眩しさに目を閉じる

手紙に落ちた雨は
想いを一段と重くする

窓ガラスに落ちた雨は
室内の情景を見てしまった

傘を持たずに行く人に落ちた雨は
乾いたこころを潤しました

 堀内みちこさんの作品はかなり拝見してきました。その先入観でこの作品を見て、おっ、変わったな、というのが第一印象です。いつもですとワタシ≠ニキミ≠ェ出てきて、恋をしたり愛を語ったりとパターン化していたのですが、この作品ではそれが払拭されています。各連を読んでいくと、それぞれの場面で自分が雨の一粒になったような気になります。特に第一連の「しょっぱさに驚く間もなく海になる」というフレーズは、まるで自分が溶け込んでしまうような臨場感がありました。
 最終連もいいですね。それまでの雨は、即物的な現象と言ってもいいのですが、ここだけは観念的・感情的で、オチとしても良いと思います。最終連までの「である」調がここだけ「ですます」調になっていて、それも効果を上げていると言っていいでしょうね。
 こんなにも作風が変わるのかと驚きましたが、実はもともと持っていたものを表現したに過ぎないのではないか、とも思います。


総合誌『川のあるまち 越谷文化18号
kawa no aru machi 18
2000.3.31 埼玉県越谷市 越谷市教育委員会発行 500円

 日本詩人クラブ会友の梅澤鳳舞さんからおもしろい本をいただきました。越谷市の教育委員会が発行している総合誌です。おそらく年一回の発行でしょうから、もう18年も続いているのかなと想像しています。内容は詩あり小説あり、エッセイも短歌も川柳もなんでもありで、アマチュア無線クラブの紹介もあるという、まさに越谷市民総出の本です。ページ数も306頁という大冊で、見事なものです。
 毎回、特集も組んでいるようで、今回は「こしがや人物発見」ということで歴史的に関係した人物のみならず、現代の名工とも言うべき女流講談師、彫刻家、凧名人、木遣保存会会長、中学校部活動外部指導者、猟師などを紹介しています。越谷市民の層の厚さに驚かされます。
 振りかえって、わが市を見るとそんなものはない。実にうらやましく思いました。こんな雑誌が年間1冊でもおらが町にもあれば、ずいぶんと雰囲気が変わるような気がします。越谷の人口は判りませんが、おそらく20〜30万人はいるのでしょうね。全国最下位人口の市と思っている、わが南足柄市はわずか4万ちょっとですから、同列には扱えないでしょうが、教育委員会にこの本を進呈しようと思いました。梅澤さん、刺激的な本をありがとう!



 
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