きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
新井克彦画「茄子」 |
2000.8.27(日)
中学生の娘にとっては夏休み最後の日曜日です。どこにも連れて行ってもらってないので、一日ぐらいはどこかに連れて行け、という要求を飲んでしまって、冨士サファリパークという所に行ってみました。ナイトサファリと称して、ナイトスコープ(IRゴーグル)を使って夜の動物を観察するという趣向です。これには私も興味をそそられましたね。仕事柄、暗室のある職場にいたこともあって、IRゴーグルを使った経験もありますので、その威力は知っていました。もともと夜戦用に開発されたものなんですが、星の光だけでも昼間のように見えます。
園内には夜になってからバスで入ります。19時から21時までの時間限定で、最終の21時のバスに乗りました。星明かりしかない状態でしたが、やはりはっきりと見えましたね。ライオンや熊、虎がバスの近くまで寄ってくるのにはゾッとしましたが、夜の動物を観察するというのは、確かにおもしろい趣向です。楽しみましたよ。皆さんも機会があったら行ってみてください。冨士サファリパークで検索すると一発で出てきます、、、って、宣伝してどうする(^^;;
多分、HPでは初公開だと思いますが、ライオンを除いて家族です。いつもはライオンの代りに室内犬がいます。大きさはこのライオンと同じくらいですが…。バスに乗るまで時間がありましたので、ライオンと一緒に写真を撮ろう700円、というのに乗ってみました。デジカメで撮ってフロッピーをくれる、というものですが時代が変わりましたね。パソコン持ってないと駄目、ということですからね。自宅に無くても会社なり学校にあるだろうから、それで見ろ、ということでしょうか。
まあ、私もたまには父親をやっているということでご笑覧ください。
○日本詩人クラブ編『日本の詩100年』 |
2000.8.30 東京都新宿区 土曜美術社出版販売刊 8000円+税 |
寄贈本の紹介という、このHPの基本を外しての紹介です。私も編集に携ったので宣伝します。当初は7月末発売予定でしたが、1ヶ月遅れてしまいました。100年のうちの1ヶ月だから、まあいいかあ、と思っています(^^;;
全662頁、資料としての価値は高いと自負しています。現代詩を研究する人には必携の本です。文字通り100年を網羅しています。難点は価格ですね。資料としての8000円は決して高い方ではないんですが、それでも高いなあ、とお思いの方には抜け道をお教えします。会員割引を使うのです。会員ですと6000円+送料400円で入手できます。非会員の方はお知り合いの会員に買ってもらってください。それで割り引きになります。理事会はこの方法を禁じていませんので、ご自由にどうぞ。
日本詩人クラブのメールでもご購入を受け付けています。zvc05352@nifty.ne.jp
へどうぞ。どうせ私が見るんですが(^^;;
○個人詩誌『COAL SACK』37号 |
2000.8.15
千葉県柏市 コールサック社・鈴木比佐雄氏発行 500円 |
5月に亡くなった宮崎の詩人・金丸桝一さんの追悼号です。ついにお会いすることはなかったんですが、高名だけは存じ上げていました。金丸さんの作品20篇を紹介していましたので、孫引きながらそのうちの一篇を紹介します。
日の闇・おまえに/金丸桝一
●
きょう
あまりの明るさに
日の闇と名づける
きょう
われわれは笑わない
ふうけいやひとを見ていると
しぜんまじめな顔つきになる
空はヤミを隠して青く
おまえはヤミを隠してはしゃぐ
森も川もあざやかにそしらぬふりをしている
この後、また●があって全部で4つの章になっているようです。真面目に金丸さんの作品を読んだのは初めてと思いますが、鋭い言語感覚をしていますね。「日の闇」という言葉、「空はヤミを隠して青く」などのフレーズにそれを感じます。「日」と「闇」を対照としてとらえるのではなく一体としてとらえていることに新鮮さを感じます。「空はヤミを隠して」いるという視点も驚きです。確かに空の上の宇宙は闇です。我々は表面的な空の青を見ているにすぎないという指摘ですね。
「おまえはヤミを隠してはしゃぐ」というフレーズ、それを受けた「森も川もあざやかにそしらぬふりをしている」というフレーズも重要だと思います。人間の奥底の闇と、自然との関係を述べていると受け取りました。人間に関わりなく、いかに自然は偉大か、と受け取っていいんじゃないでしょうか。もっと深いところを述べているのかもしれません。2連の解釈がまとまっていないので、私にはそんな程度にしか理解できませんが…。うーん、2連がひとつのキーポイントかな。
[ トップページ ] [ 8月の部屋へ戻る ]