きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
mongara kawahagi.jpg
新井克彦画「モンガラ カワハギ」




2001.2.21(水)

 埼玉県戸田市の関連会社に出張しました。主張業務の他に、その会社のHPを作るように個人的に依頼されていまして、その報告もやりました。素人が作った簡単なものですが、喜んでくれてうれしかったですね。「会社の質が1ランク上がった」とまで言われてしまい、ちょっとコソバユイ感じでしたけど、素直に受け止めさせてもらいました。
 今回の出張で仕事が一段落しましたので、帰りに懇親会を持ちました。私は禁酒3日目。酒を呑まないで酒席に出るというのは初めての経験です。どうなることか自分でも心配でしたが、まあ、なんとかなりました。でもね、二次会はキツかった。二次会は当然行かないつもりでしたから、心の準備ができていない(^^; カラオケもつき合いましたけど、やっぱりノレませんでしたよ。みんなで酔っ払って歌わないとダメなんだわな、あれは。
 この一連の経験で、酒呑まないでもつき合ってくれる人の気持ちが多少は判るようになったかな? それにしても酒呑まないでつき合うというのは、本当に身体に悪い(^^;



月刊詩誌『柵』171号
saku 171
2001.2.20 大阪府豊能郡能勢町
詩画工房・志賀英夫氏発行 600円

 同級会通知/小城江壮智

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 第*回生 同級会御回答       
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 1 御出席             
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 2 御欠席             
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 必ずの御来駕お待ちします      
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 懐かしい旧友に是非会いましょう   
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   御住所             
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   御芳名             
  -――――――――――――――――-

通知くれたやつの名はうろ覚え
大勢あっちへいったままのつもりが
わざわざこんなものをおくりつけ
どうでも呼ぶってことか
御免だね
      
ぎれ
あたまに三角布つけて
かっぽれでも踊ろうってのか
もちろん酒はないだろうし
血の池地獄の熱湯は
亡者怨念のしたたりだ

脳軟化とか心筋梗塞だとか
五体満足はいないはず
不恰好にひょっこらひょっこら
あつまってくるのかい

六文おしいわけじゃないが
未練たらたら
あそこのソバここの一品と
食いたいものがのこっている――
御・欠席だな

なに 物故歌手のディナー・ショー入り?
やるねえ・・・・

 いずれ行かねばならない、あの世からの通知書。でも、ちょっと早い。「あそこのソバここの一品と/食いたいものがのこっている――」というのは、よく判りますね。この世への未練を食べ物に代表させるところが洒落ていると思います。妻子などが出てきたら、ちょっと深刻になってしまいますが…。そこが作者の技量でしょうか。
 最終連も技術的に優れていると思います。死んでしまった旧友を忌み嫌うのではなく「やるねえ・・・・」という言葉に親近感を感じさせます。そんなところがこの作品の明るさで、読んでいて爽やかな気分にさえなりました。



滝口悦郎氏詩集『透明と遮蔽』
tomei to shahei
2000.7.28 東京都豊島区 東京文芸館刊 2000円+税

 死角をめぐって

昆虫は死角に守られて育ち
死角を破って獲物を捕る

競走馬は死角を広げられ
前方のみに集中させられる
誘導弾は死角の物体を狙い
曲面を執拗に追い続ける

不死身のアキレスも倒れた
衆目の中の死角を見破られ
淘汰しきれぬ名利の情念は
死角の裏側から幻を見せ

悟空の活躍も釈迦の掌の上
能力を超えた死角の広がり

死角なき孤島に住まんか
水鏡が空から陸へ放映する

攻防の契機に露出する死角
己の死角は見えて見ない
死角は普遍の標的となり
緊張は実存の地平に現れる

 第1連でドキリとしました。確かに、昆虫に限らずほとんどの動物は死角をうまく利用しています。それを第1連に持ってくる手法は、うまいなと思いました。それに「死角を破って獲物を捕る」というフレーズも私の意表を突きました。私は「死角に守られて育ち」ときましたから、当然死角を破られて云々≠ニなると予想していました。しかし、そんな単純な対ではなく、昆虫の能動的な動作を表現していて、思わず唸ってしまいました。
 この能動的≠ニいうキーは、詩集全体に表れているのではないかと思います。もちろん詩作品は多かれ少なかれ能動的なものですけど、この詩集では特に強い主体性を感じます。文語表現の作品も多くあります。そこにも強い主体性、必然としての意志を感じます。そういう意味では、かなり異色な詩集と言えるでしょう。第1詩集のようですが、知的な新しい個性を感じ、今後のご活躍を願ってやみません。



 
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