きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
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新井克彦画「モンガラ カワハギ」




2001.4.1(日)

 自治会の春祭りの日です。きのうとは打って変わって晴天。気持のいい一日でしたね。私の担当は寄付金を受けて、寄付者の名前を書いて山車に貼りつけること。1日で40万円ほど集まったことからお判りのように、ほとんど休んでいる暇がありません。でも、苛立ったりはしませんでした。なにせ、これが終ると自治会役員としての任務は終了なんです! 最後ですからね、愛想よく対応しましたよ(^^;;

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子供に引かれて巡幸する山車(電線が邪魔だな!)

 昨夜の雪で、山がうっすらと白くなっています。でも、春らしい雰囲気は伝わるでしょう。山里の春、という感じですね。それにしても電柱・電線って不粋だなあ。



滋賀銀行PR誌『湖』137号
mizuumi 137
2001.4 滋賀県大津市
滋賀銀行営業統轄部発行 非売品

 『山脈』同人の西本梛枝さんが連載している「近江の文学風景」は、今回は松本徹「源氏供養」でした。浅学にして読んでいませんが、『源氏物語』の作者である紫式部は大罪だ、とする仏教思想がかつてあった≠ニいう記述があって驚きました。「源氏供養」はそのことについての短編小説のようです。
 なぜ大罪かというと、つまり物語は≪虚言≫。嘘を語り人心を惑わせたのである≠ゥらだそうです。うん、確かに。小説なんて嘘ばっかりですから(^^;; 詳しくは「源氏供養」を読むしかありませんが、仏教というものはおもしろい発想をするものだと思いましたね。いやいや、仏教が正しくて、小説家や詩人の発想の方が変なのかもしれません。
 「源氏供養」の舞台となった石山寺近辺の写真がふんだんに載っています。写真を見ながら西本さんの文章を読んでいくと、行ってみたくなりますね。名前だけは知っている石山寺ですので、行ってみたいという気持になるのは大事でしょう。PR誌としてはそこが命で、うまくいっていると思います。



沼津の文化を語る会会報『沼声』250号
syosei 250
2001.4.1 静岡県沼津市
沼津の文化を語る会・望月良夫氏発行 年間購読料5000円

 巻頭言は、医事評論家の行天良雄という方が「介護保険」と題して書いています。98歳の父上と88歳の母上を同時に介護した経験を語り、次のように結んでいます。
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このやや異常な生活を続けている私からみると、介護保険は老後を保障し安心して一生をおえることが出来るなどとはとても思えない。しかも、家族の負担を減らし社会で支える、など一度でも現実に介護をやった人は決して口を開かない。(中略)棺を覆うてきまる一生の価値を保険と云うお金だけの思いつきに委せられないことははっきりしている。
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 私は介護の経験がないので簡単には言えませんが、重要な指摘だと思います。「保険と云うお金だけの思いつき」という言葉に共感します。もちろん保険制度によって私たちの健康が維持・増進されてきたことは否定しませんが、どこかでちょっと違ってきたな、という思いがあります。最近は健康保険の自己負担額が増えたので少なくなったでしょうが、薬局で薬を買うより病院に行った方が安い、という風潮があった時代を覚えています。保険の本来の意味を履き違えて、自己の利益で物事を判断するというのは、どんなものかなと思います。ちゃんと勉強していないので、うまく私の頭の中ではまとまっていませんが、介護保険にも同じような危惧を感じています。



 
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