きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
新井克彦画「モンガラ カワハギ」 |
2001.4.10(火)
ようやく実際の日付に日記を書けるようになりました。この2ヶ月ほどは「きょうはこんな日でした」とは言っても、実は10日前はこんな日でした≠ナすからね(^^;;
やっぱり自治会やPTAでかなり時間をとられていたんですね。2つとも役員を解任されて、こんなに時間の余裕が出るものかと思いますよ。いただいた本へのお礼も遅れ遅れになっていましたが、これからは早めにできそうです。
○詩と童謡誌『ぎんなん』36号 |
2001.4.1
大阪府豊中市 ぎんなんの会・島田陽子氏発行 400円 |
神さまのおくりもの/浅野
徹
かなしいことを わすれよう
さみしいことを わすれよう
つらいことも 苦しいことも
みんなみんな わすれよう
にくしみの思いを わすれよう
うらみの気持も わすれよう
わすれることは
神さまが さずけてくれた
生きてゆくための知恵だから
日本詩人クラブの会員でもあった浅野徹さんは、先月、亡くなりました。作品を拝見すると、様々な病気をかかえていたようです。私は1、2度しかお会いしていませんが、眼のきれいな人でした。この作品はおそらく絶筆なのではないかと想像しています。「神さまのおくりもの」を書いて天国に行ったのかと思うと、感無量です。ご冥福をお祈りいたします。
さかさ さかな/までのこうじ まき(7歳)
さかなさんかな
さかなさんだよ
さかなさんはね
さかささんだよ
さかささんでも
さかなさんだね
この雑誌をいただくたびに楽しみなのは、までのこうじまきさんの作品を拝見することです。今号もおもしろいですね。しかも7歳でこの言語感覚というのは、これから先が楽しみです。
○隔月刊詩誌『叢生』113号 |
2001.4.1
大阪府豊中市 叢生詩社・島田陽子氏発行 400円 |
同級生/麦
朝夫
一年間で生まれた おんなじ泣き顔で
一列に整列して 五分で全員ひっぱたかれた
ゼリーのような小学生がヘイカのヘイタイになるために
流されかけたぼくを川から引っぱり上げてくれたやつは
よく飲んで一番に流された 回転ズシみたいに働いて
それから五十年よろけ 誰かが最後の一人だと笑う
作品を拝見して、改めて同級生っていいなあと思いました。特に、思春期まっさかりの中学校の同級生がいいですね。作者は私より一回りほど年配の方のようで、さすがに私には「ゼリーのような小学生がヘイカのヘイタイになるために」「ひっぱたかれた」なんて経験はありませんが、「流されかけたぼくを川から引っぱり上げてくれたやつは」何人もいます。そういう時は親兄弟よりも頼もしく思えます。
短い作品ですが、比喩がすばらしいですね。「ゼリーのような小学生」や「回転ズシみたいに働いて」なんて比喩はなかなか出てこないと思います。そういう点も勉強させていただきました。
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