きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
新井克彦画「モンガラ カワハギ」 |
2001.5.9(水)
今年のプロ野球はおもしろくないですね。当たり前の巨人が当たり前に勝っていて、どうもおもしろくない。わが横浜ベイスターズはようやく最下位を脱したものの、今日の阪神で現在3:2。3:0だったのが1点差まで詰め寄られています。どうなることやら。おっ、小川打った! 4:2だ。
田中一徳も打って5:2。金城打って6:2。やっと尚典も打って7:2。斉藤隆がしっかり抑えて勝ちました。やっぱり勝つとうれしいですね(^^;;
○詩誌『餐』23号 |
2001.5.10
埼玉県所沢市 山根研一氏発行 450円 |
☆ ☆ ☆
三原則の
衣食住でいうなら
暑い国なら裸でよし
路上や公園で寝ることもできる
でも どんなに貧しくても
食をぬくことは
できません
日に一食
アワのチャパテイで
永遠の今日が暮れてゆくあかご
生まれて 直ぐ亡くなる赤児
三日ともちこたえられない命の数々
これをしも 人生と呼んでいいのですか
きたるべき時も 過ぎ去る時もない
ここヒンドウのことばでは
きのうもカル
あすもカル
今日だけ
アージと呼ばれ
すなわち今日だけが在るのです
今日だけが確かな <今> を
かけぬける黒いひとを
白い男が銃を手に
追いかけ
ドロボーと呼び捕まえます
ところで 白いひとが走っていれば
ひとは マラソン選手と讃えるでしょう (上野菊江「オリオリ」第3連)
上野菊江さんと山根研一さんの二人詩誌です。今回は「星」というテーマで作ったようです。この作品も「オリオン」というタイトルで、第1連と最終連はそれにまつわるものでした。全て転載すると長くなりますので第3連だけを紹介していますが、単独の作品としても充分通用する作品だと思います。
「三日ともちこたえられない命の数々/これをしも 人生と呼んでいいのですか」というフレーズには、「すなわち今日だけが在るのです」というフレーズと重なるものがあって、考えさせられます。「きのうもカル/あすもカル」というのは、現実の世界を表わしている言葉なのかもしれません。作品「オリオン」における作者の意図は、別のところにあると思いますけど、私にはこの3連が深い意味を持って受け取ることができました。
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