きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
「クモガクレ」Calumia godeffroyi カワアナゴ科 |
2002.3.21(木)
春分の日、休日。でも、出勤しました。私が導入した実験装置の据付工事立会い。いわば現場監督です。でも腕組みして見ているのは性に合わないので、ついつい手を出してしまいましたね。本職の職人さんの邪魔をしないように、手を添えたり引っ張ったり程度のことですがね。そのせいか17時終了予定が15時には終ってしまいました。えっ? お前が手を出さなければもっと早く終ったって^_^;
休日とは言っても、誰かは必ず出勤しているもんなんですが、珍しく誰も出てきませんでした。まったくのひとり。いつもは60名ほどの人間で賑やかな職場ですけど、まったくいないというのも不思議な光景でした。早々と私も帰りました。ひとりでいるのは何か、キモチワルイ。
○月刊詩誌『柵』184号 |
2002.3.20
大阪府豊能郡能勢町 詩画工房・志賀英夫氏発行 600円 |
彷徨/大貫裕司
黒煙を吐き
砂塵を浴びて戦車が行き
銃を上げる兵士たちの
乱れた隊列が続く
崩れた瓦礫の
乾いた風のなかを
疲労と飢えのさまよいは
どこへ行こうとしているのか
群れから弾きだされて
石塊につまずき
道端にうずくまった少年の
痩けた頬の眼窩には
置き云りにされる怯えがあるが
誰も手を伸ばさない
神々は
この荒れた大地に
バイブルとコーランを埋めて
いま 不在
最終連の「神々は」「いま 不在」というフレーズに惹かれます。人間を幸福にするはずの神が、一番求められているときに不在とは、何のための神なのかと考えざるを得ません。遠藤周作の名著『沈黙』にも通じる思考だと思います。
第1連ではおそらく作者の実戦体験が想起されているのではないかと想像します。戦争を知らない私には「乱れた隊列」の正確な意味はつかみかねますけど、整然とした隊列ではないところに実戦を感じさせます。何気なく出た言葉なのかもしれませんが、そういうところに戦慄を覚えます。作者の深い嘆きが伝わってくる作品です。
○鬼の会会報『鬼』357号 |
2002.4.1
奈良県奈良市 鬼仙洞盧山・中村光行氏発行 年会費8000円 |
犬が咬むのは曇り日
犬が人間を咬むのは、天気に関係ありとする研究がある。好天の日は犬ものんびりするのか、ほとんど人間に咬みつかない。もし、咬みついても早朝かタ方である。ところが雨の日や、曇りの日には発生件数が圧倒的に多く、そして曇り日は昼間が大部分だ。犬は近視だが、鼻と耳はすごく利く。しかし、暗いと不安になり咬みつくらしい。曇って風のない日が危険、咬まれるのは女人が多いとか。
なぜ曇り日なのか疑問でした。しかし「犬は近/視だが、鼻と耳はすごく利く。しかし、暗い/と不安になり咬みつくらしい。」というところで納得しました。犬の生態から考えるとその通りだろうと思います。意外に臆病なんですね。それで先制攻撃をするのでしょう。「咬まれるのは女人が多い」というのも臆病の裏返しかもしれません。
「鬼のしきたり(46)」、毎回楽しみな連載です。
(3月の部屋へ戻る)