きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
kumogakure
「クモガクレ」Calumia godeffroyi カワアナゴ科


2002.4.17(
)

 関東地方は夕方、強風になりました。久しぶりに寒冷前線を見ましたね。箱根の山に黒雲が掛かり、横浜方面は陽も出る天気でした。黒雲が徐々に近づいてきて、小雨が急にバラバラという雨脚に変り、風も吹いてきました。典型的な寒冷前線の接近に、思わず見とれてしまいましたね。ハンググライダーやパラグライダーというスカイスポーツをやっていたころは、それこそ毎日空を見て暮していましたけど、最近は空を見る機会が少なくなったのだなと思います。大気の動きを観察するのは、なんて心地よいことなんだろうと改めて思った夕暮でした。



鬼の会会報『鬼』358号
oni 358
2002.5.1 奈良県奈良市
鬼仙洞盧山・中村光行氏発行 年会費8000円

 最初の酒
 素戔鳴尊が八岐の大蛇退治に酒を使いますが、これは果実酒です。米で酒をつくった最初は、木花之開耶姫が田稲で甜酒を醸したもので神話時代からありました。酒はサカの詞から来たもので、酒宴は皆人の栄え楽しむことを指し、栄え水からのサケ説もあります。本名はクシで薬の古語になり、怪しとか、奇しで、果実や米は不思議ゆえクシと称して、また百薬の長であるからクシとも申します。

 連載「鬼のしきたり」(47)の中の文章です。ある種の猿は果実を噛んで酒を造ると聞いていますから「神話時代からあ」ったというのは納得できるところです。なにより「栄え水」という語源説はうれしくなりますね。「百薬の長」というのも昔から言われていることで、酒には良い言葉が使われているのに、何故か悪く言われてしまうのはどうしてでしょうかね。汚い呑み方をする人が多いからでしょうか。酒には罪はない、とついつい弁護したくなります。そういうお前はどうなんだ、と問われると大きな口は叩けなくなりますが…。



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