きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
kumogakure
「クモガクレ」Calumia godeffroyi カワアナゴ科


2002.5.1(
)

 今日から5月。本来ならメーデーなんですがね、連合神奈川は4月27日に前倒ししたそうです。労働者が自主的に集っていた時代は過ぎて、いつしか組合員の中でも順番で出るようになって、とうとう開催日まで変ってしまって、本当にこの国の労働組合って弱体化したものだと思います。労働者という意識も無くなってきているようですから、まあ、仕方のないことなのかもしれませんね。
 それにしても団塊の世代ってワリを食ってるな、という話を職場の休み時間に同僚としました。高度成長期を青年時代に過した我らは、高い年金基金を払ってきたにもかかわらず、受け取る年代になったら、ことによったら何ももらえないかもしれない。いったい政府は何をやってるんだ!と言いたくなりますけど、結果的には我らが選んだ政府。振り上げた拳を己に向けるしかありません。ヤレヤレ。



沼津の文化を語る会会報『沼声』263号
syousei 263
2002.5.1 静岡県沼津市 望月良夫氏発行 年間購読料5000円

 還暦に想う/柳家小満ん

 還暦とは干支の組み合わせが元へ還ることで本掛還り≠ニもいう。易の八掛見で、最初に置いた算木の組み合わせを本掛≠ニいうそうだが、干支の組み合わせは六十、八掛の組み合わせは六十四であるから、まあ、つまり・・・、よく分からない。
 わが愛する山崎方代さんの歌にも、
  本掛がえりを迎えることがなんなのか
  蒟蒻玉を伏せている
 とあって、ます/\分からない。
  還暦の祝いの酒を買うてきて
  一段落をつけてしまえり(山崎方代)
 というのもあって、私もそんな風でありたいと思っていたのだが、お節介にも、ああ、舌切り雀のお爺さんの姿にされてしまった。
  六十になればなればとくり返し
  六十歳を越えてしまえり(山崎方代)
 は、ご贔屓の皆様の心情かもしれない。
 そして今想うことは、さる賢者の言葉だ。
 《道は長いぞ、だがまだ日は暮れぬ》

 横浜出身の落語家・柳家小満んさんのエッセイです。今年、還暦をお迎えになりました。さすが落語家の文章、笑いの中にもホロリとさせられるものがあります。それにしても「賢者の言葉」、すばらしいですね。私もあと7年ちょっとで還暦、わが身を振り返るエッセイです。
 文中の「/\」はオドリです。高度な技術を使えば現在のパソコンでも表現できるそうですが、私にはちょっと無理。なおかつ受け手のブラウザによっては表示できないこともあるようなので、止む無く記号で代用しました。私が還暦を迎える頃には解決されているといいんですがね。



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