きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり
kumogakure
「クモガクレ」Calumia godeffroyi カワアナゴ科


2002.5.14(
)

 午後の半日を使って社員研修をやりました。正確には、先日一日中やった研修に来られなかった受講生への補講です。4日間コースのうちの3日目に来られなかったので、そのまま4日目に突入すると、大きく立ち遅れることになります。せめて半日でも補講をやって、遅れを取り戻してもらおうというものです。
 補講生2名に対してインストラクター2名、アドバイザーとしての私、事務局1名と、なんともまあ豪華なスタッフではありました。でも、それだけの金と人材を投入しても良い連中なんです。今は若手の技術者としてがんばってもらっていますけど、将来は管理職や役員への道が待っています。しっかり勉強してもらって、私たちの年金を稼ぎ出してもらわなくちゃね ^_^; 弊社の将来を左右する連中ですから、こちらも真剣なんです。がんばれよ。



季刊詩誌『詩と創造』39号
shi to sozo 39
2002.4.20 東京都東村山市
書肆青樹社・丸地守氏発行 750円+税

 蛙/松尾静明

その目玉で 見えている風景に反逆すべきだ
比喩の土塊をこねて
気弱い刻
(とき)をなめあっている時ではない

水陸だ陛棲だと 技術だ方法だと 修辞しあっている時ではない
いまはもう
何ものにも注意深くなかった その目玉で
その目玉で見えている風景に反逆すべきだ

 「短詩抄」という総タイトルのもとに5編の作品が載せられており、そのうちに1編を紹介しています。「蛙」は何の比喩だろうと考えていて、詩人のことを言っているのではないかと思い至りました。「比喩の土塊をこねて」「技術だ方法だと 修辞しあっている時ではない」というフレーズでそれを感じます。「その目玉で 見えている風景に反逆すべきだ」という繰返しには、作者の強い意思が読み取れます。確かに、時代は「気弱い刻をなめあっている時ではない」のかもしれません。蛙の目玉になって世の中をじっくり見なさい、と教えられた気分です。



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