きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

  kumogakure  
 
 
「クモガクレ」
Calumia godeffroyi
カワアナゴ科

2003.2.2()

 自治会の美化作業に参加しました。毎年冬と夏の2回実施されるのですが、冬のこの時期は実に楽しい。毎年楽しみにしているのです。その理由は下の写真を見てください。

  030202

 公に土手に火を点けて廻るのです。土手焼きと称しています。地球環境上は問題があるのですが、県条例で認められた風習です。それどころか土木事務所からは奨励金まで出ます、これが実にスカッとします。普段、火を点け廻ったら犯罪ですからね。消防自動車もちゃんと待機しているのがお分かりでしょうか。でも今年はあまり火の回りが良くなかったな。枯れていると盛大に燃え上がるのに…。来年の楽しみということにしておきましょう。



  詩誌『驅動』38号
  kudo_38    
 
 
 
 
2003.1.31
東京都大田区
驅動社・飯島幸子氏 発行
350円
 

    入浴法    周田幹雄

   老人が 風呂場で死亡する確率が高い
   そんな報道が 頭をよぎる
   十一時になると
   娘たちは 二階の寝室へ引き上げてしまって
   それから暫くして 私が 風呂に入る
   我が家の浴槽の縁は 流し場のタイルと同じくらいの高さなので
   一応 手摺に掴まって湯に浸る
   深さがないので 上向きに寝るような格好になる
   つい最近まで 心臓を出して入るのが正しい とされていたが
   脳血管の循環をよくするために
   首まで漬けろ と入浴法も変わってきた

   上向きに寝て 湯気に曇った天井を眺めると 自然に歌が出る
   窓の外が葡萄畑なので 気兼ねはいらない
   五曲くらい歌うが
   翌朝 娘たちから歌詞の訂正が出たりする
   娘たちにしてみれば 風呂場から 歌が聞こえているうちは
   父親が生きている証拠なのだ

   職場の若い女性たちが 泊まりがけで遊びにきた
   寝しなに 風呂の入り方を伝授した
    私は歌は下手なので……
   と ひとりが言ったので
    とすると 自分の小さな胸でも眺めているしかないな
   と言うと
    セクハラ! セクハラ!と 一斉に連呼された

   居間で喋っていると
   風呂場から 微かに歌う声が聞こえてくる
   歌は下手な筈なのに 風呂場のエコーの効果か 歌声も徐々に大きくなり
   居間の連中は 喋るのも忘れて その澄んだ歌声に聞き惚れていた

 周田さんの作品は本当に味があると思います。それは「入浴法も変わってきた」り、「父親が生きている証拠」を見せたりするのですが、「職場の若い女性たちが 泊まりがけで遊びに」来るというのですから、人間的にも味があるんでしょうね。そうでなければ「セクハラ! セクハラ!と 一斉に連呼された」あとに「澄んだ歌声」などあげられるものではないと思います。嫌味なく、天真爛漫というところでしょうか。それにしても「居間の連中は 喋るのも忘れて」「聞き惚れて」るという構図、何とも微笑ましい光景です。




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