きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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「クモガクレ」 |
Calumia
godeffroyi |
カワアナゴ科 |
2003.6.30(月)
6月も今日でオシマイ、、、ということを8月17日に書いてます(^^;
いつものことですが、ずいぶんと遅れてしまいました。1ヵ月半も間が空いてしまいましたから、思い出すのが大変です。ちなみに6月30日のことはすっかり忘れています(^^;
そんなことより詩集・詩誌を送っていただいた皆様に謝らなければいけませんね。お礼が遅くなっていてすみません。なんとか1ヵ月以内には返信できるように頑張りますから、ご海容のほどを…。
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2003.6.1 |
大阪府池田市 |
花田書房・花田知三冬氏
発行 |
700円 |
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「詩絵集・花」抄 後山光行
雪柳
つまらない日常にまみれて歩いていると ひときわ目立
つ花の固まりがあった 遠くでは国と国が殺し合いをし
ている わずかな汚れも無く 純白をすでに何代も何代
も保って花を咲かせる その間に汚れた水が流れて来た
こともあったろう 汚れた風も吹いて来ただろう 地球
が地球のまま続いていくことを「生きる」と言うのでは
ないだろうか たとえ白旗を掲げたとしても生きねばな
らない 今 白色が人類の生きることにつながっている
「雪柳」「桃花」「沈丁花」「においあらせいとう」「ラベンダー」という五つの花について書かれていて、紹介したのはその最初の作品です。「たとえ白旗を掲げたとしても生きねばならない」という言葉に今の時代が象徴されているように思います。「白色が人類の生きることにつながっている」というのは、作者の純粋さをはからずも表出させた言葉かもしれません。
私は花の名もほとんど知らないものですから、花について書くことはあまり無いんですけど、それに比べると作者は造詣が深いようで、花をこんなふうに見ているのかと感心してしまいました。それが本当の精神の豊かさなのかもしれませんね。
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2003.7.5 |
沖縄県那覇市 |
宮城松隆氏 発行 |
100円 |
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パリ(一九九七年) 宮城松隆
マロニエの樹木に旅情が止まっている
マロニエの樹根にロカンタンがくぐもっている
実存のすぐ近くまでやってきて
遠き日本からやってきて
八月だというのに
自己の影すらない
うすら寒い季節だ
パリコンミューンの幻影が
乳房のエロスと混在している
パリには行ったことがない(実は一度も外国に行ったことがない)んですが、イメージされているパリとは違う面が見えて面白いと思いました。「八月だというのに」「うすら寒い」パリに遭遇したことは、ある意味では幸運だったかもしれませんね。「実存」も「パリコンミューン」も明るい面ばかりではない、「うすら寒い」部分だってあるはずです。それに気づくのは詩人の感性と「自己の影すらない」条件が必要だったのかもしれません。
最終行の「乳房のエロスと混在している」というフレーズはよく効いていると思います。ああ、やっぱりパリなんだなと納得させられました。
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