きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

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1990.5.6
長野・五竜とおみ上空

2004.1.4(日)

 今日は本当にのんびりしました。昨日までにいただいた本は全部読んで、HPにアップして礼状書いて、全部オシマイ。暮からのこの一週間は、毎日16時間労働でしたね(^^;
 で、今日は原稿をひとつ仕上げました。地元の新聞社から20行程度で詩を書いてくれという依頼があって、8日の締切ですので今日あたり仕上がっていないと間に合いません。1月24日に載せるそうですから、神奈川県西部地方と静岡県東部・伊豆地方の人は機会があったら読んでやってください。北海道、沖縄などの人で読めない!という人には、、、ここで公表します(^^;


    今年の初日の出は    村山精二

   見られるか見られないかで
   ちょっと右往左往してしまったな
   師走二十日過ぎからの予報は
   曇だったり晴だったり
   結局
   うまいこと晴れてくれたが

   毎年 気にもしなかった日の出に
   こんなに心騒ぐのには理由がある
   今年こそ
   平穏な年であったもらいたい
   祈りたかったのだ
   戦争も嫌な事件も見たくない
   聞きたくもない

   何度でも言いたいのだ
   今年こそ今年こそ
   平穏な年で

 タイトルを入れて、これでちょうど20行。発表される時期は、本当は15日以前がいいんですけどね。24日じゃ、もう正月気分も抜けているでしょうからね。ま、今書けるのはこのくらいかな。あと3編ほどストックがありますけど、ちょっと暗いものばっかりですからね、1月に出すには気がひけます。
 ある詩誌への投稿も求められています。3編から選んで、推敲して出すつもりです。拙い詩でも載せてくれるところがあるというのはうれしい限りです。今年もこんな感じて出稿していくつもりです。よろしくお願いいたします。



  詩誌『鳥』5号
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2004.1.15
埼玉県さいたま市
力丸瑞穂氏 発行
340円
 

    啓蟄    八隅早苗

   地球の下腹のあたりで
   もぞもぞ動めくものがある
   猫は足のやわらかな部分で
   この土の動きを察知して堪らなくなる
   だから正確に毎年
   塀の上で狂った声を挙げる

   赤子の鳴き声は
   いつ止むとも知れず

   私もまた
   下腹にあたたかいものを抱えて
   私を突き破って出てくる日を
   そわそわしながら待っていた
   それが猫のようにけたたましく
   ギャーと泣くのを
   待っていた日

 本誌は従来菊田さんの個人誌でしたが、今号から同人誌として出発したそうです。杉並の区民センターで開催されていた現代詩研究会のメンバーが同人となったようです。今号から発行所が変りましたが、菊田さんは編集室として残ったようです。
 紹介した作品は、記念すべき5号の巻頭作です。「啓蟄」と「猫」と、「私」の「あたたかいもの」がうまく組み合された佳作だと思います。特に「猫は足のやわらかな部分で/この土の動きを察知して堪らなくなる」というフレーズがおもしろいですね。
 本誌の益々のご発展を祈念しています。




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