きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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1990.5.6 |
長野・五竜とおみ上空 |
2004.1.26(月)
午後になって、今日のメインの仕事を始めようとしたら、今日やっても無駄なことが発覚しました。明日へ持ち越すことにしましたけど、そのお陰で2時間ほど余裕が出ました。そんな時にやりたいと思っていたことは、ファイルの整理です。私の机の後に棚があって、50冊ほどの5pファイルが並んでいます。そのうちに大半は前任者から引継いだものなので、分類の考え方が私と違っていて使い難いことはなはだしい状態です。2時間びっちりと分類し直しましたね。と言っても3冊ほどですが…。でも、思った通りのファイルになって、スッキリした気分でいます。頭の中を整理するのは、実はファイルの整理と関係があると思っていますから、明日からの仕事は捗るだろうなぁ(^^;
楽しみです。
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2004.2.1 |
東京都調布市 |
方向感覚出版・遠丸
立氏 発行 |
250円(〒共) |
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野川「わしの目が捕える人間さん
の実の姿を並べてみるか。今日の
話題は、奴(やっこ)さんのどういう身体部
分、対他の関係に美を認めるか、
美意識の議論になりそうだわい。
わしはな、第一に、母親または父
親が幼な子の手を引いて、つまり
二人手を繋いであるく姿、それを
後から眺める時の親子の結びのか
たちをあげたいんぢゃ。人間が手
を繋いであるく……その後姿に人
間という動物の協調・連帯・保護
と依存・扶け合い志向が端的に表
われておっての。これは人間の内
に在る美質を表わしておる。
犬や猫は手を繋ぐかな?猿は?
チンパンジーは?他の動物に手を
繋ぐ習性はなかろう。子を背中に
載せたり、腹上で抱いたり、口で
啣えたり、腹袋の中で保護したり……
はするんぢゃが。二匹が手を繋ぐ
のは人間だけちゃ。最も人間らし
い信頼の表示ぢゃろう? 地球と
云わず宇宙において最も美しい景
ぢゃと思うがどうぢゃな?
遠丸立氏「野川物語」第二話の中の部分です。「野川」は武蔵野の川の名前で、擬人法で書かれています。「無師野」という男性と「野川」の対話という形をとっています。「野川」は人間の愚かさをとうとうと述べるのですが、この部分だけは「人間の内に在る美質」を讃えています。
確かに「他の動物に手を繋ぐ習性は」ないようですね。それを「最も人間らしい信頼の表示」とするところは納得できます。「地球と云わず宇宙において最も美しい景」とまで言われると、何やらうれしいものを感じます。「野川」氏の他の人間観察は耳が痛いことばかりでしたので、つい、この部分を巨視的に見てしまいました。そんなところが人間のダメな部分と「野川」氏には言われてしまいそうですが…。耳は痛いのですが目を逸らせられない文章です。
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2004.1 |
川崎市川崎区 |
卜部昭二氏 発行 |
非売品 |
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老桜U 卜部昭二
老桜の樹肉を
穿(うが)つ空洞は
虚無の傷痕か
爛漫の花は
空即是色の
反転思想か
詩誌冒頭の詩です。般若心経の色即是空=u空即是色」を見事に使った作品だと思います。「老桜」の「空洞」は「空即是色」、「爛漫の花は」色即是空≠ナあるかと思うのですが、作品では「反転思想か」となっています。素直に「空即是色の/反転思想」としての「爛漫の花」と読めば良いのかもしれません。短い作品ですが奥は深いと云えましょう。
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