きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

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モンガラカワハギ
新井克彦画
 

2004.2.17(火)

 関連会社の山形工場に勤務していた人が神奈川県小田原地方の工場に異動になりました。昨年末のことです。その会社の人としては私と一番つき合いが深かったので、弊社の関係者に呼びかけて歓迎会をやろうと思っていたのですが、なかなか機会がなく、とうとう今日まで延びてしまいました。
 やって良かったと思っています。もう仕事の上では関係がないのですが、今までお世話になったお礼という意味ですし、仕事の関係が無くなったからこそ聞ける話というのもありました。弊社側からは3人、計4人という小人数も幸いしたかな。ちょっと呑み過ぎと思うほど呑んでしまいました。浦霞を3合か4合ほど。仕事上の呑み会ですけど、楽しかったです。引っ張り出された相手は迷惑だったかもしれませんけどね(^^;



  隔月刊誌『原詩人通信』113号
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2004.2
東京都品川区
原詩人社・井之川 巨氏 発行
200円
 

    麻里花の花    山田塊也

   麻里花の花は 言わぬが花
   ケータイに耳あり ネットに目あり
   パクられたら それまでよ
   シャバにいてこそ 花なのさ

   麻里花の花は 恋の花
   あばたもえくぼ 枯尾花
   フラれたら それまでよ
   惚れてるうちが 花なのさ

   麻里花の花は いのちの花
   イミテーション三昧 擬似サマディ
   死んだら それまでよ
   生きてるうちが 花なのさ

   麻里花の花は 平和の花
   暴力やめろ 戦争するな
   憎んだら それまでよ
   祈る心が 花なのさ

 「麻里花」は当然マリファナ≠フことですね。結構挑発的なことが書かれていますけど、眼目は最終連です。「平和の花」と言われて考えてしまうのですが、マリファナそのものは「暴力」を起こしたり「戦争」をするわけではない、と解釈できます。確かにそういう面は否定できないでしょうね。おもしろい見方だと思います。
 今号では井之川巨氏「反戦詩の系譜(30)」も圧巻でした。サブタイトルに「戦中戦後、変容する二つの『富士』」とあり、金子光晴の作品「富士」の論評です。GHQによる検閲にも言及した労作だと思います。光晴は好きな詩人のひとりですから、私にとっても参考になりました。



  個人誌『伏流水通信』10号
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2004.2.20
横浜市磯子区
うめだけんさく氏 発行
非売品
 

    彫像    うめだけんさく

   女は舗道に立っていた
   アスファルトの灼熱に耐え
   険しい顔を正面に向けて
   どこかの地点を見ている

   享楽の街が
   そこに在る
   そして
   遥か向こうの戦場さえも
   彼女の視線は貫き通しているのか

   男たちが
   隊を伍して行くのを見るたび
   女の目は曇り
   ますます険しさを増していく
   そこに死の臭いがあると言いたげに

   繁栄の街の錯覚
   ひと時の喜びのあとに訪れる
   瓦礫の痕跡が
   不幸な時代を招いているのを
   彼女は知っているかのようであった

 「女」は「彫像」ですね。街に置かれている彫像でしょうから、本当はやさしい顔をしているのではないかと想像するのですが、作者には「険しい顔」に見え、「女の目は曇」っているように見えているようです。その理由は「遥か向こうの戦場さえも」見えているからだ、と読み取れます。
 最終連の「ひと時の喜びのあとに訪れる」「不幸な時代」という指摘がこの作品の主題だと思います。「彫像」を通していつか来た道≠教えてくれる作品だと思いました。




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