きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

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モンガラカワハギ
新井克彦画
 

2004.3.2(火)

 一日中机にかじりついて書面の作成をやっていました。会社って、どうしてこうも書面が多いんでしょうね。Eメールが発達して、少しは書面が少なくなるかと思っていたのですが、あまり変りません。Eメールの添付ファイルをわざわざプリントアウトして保管する始末。Eメールで電子データとして残すには、意識面も含めてまだまだ環境整備が必要だということなのかもしれません。



  詩誌『現代詩図鑑』第2巻3号
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2003.3.1
東京都大田区
ダニエル社 発行
300円
 

    千鳥ケ淵のバラード    有働 薫

   千鳥ケ淵で
   日が傾きかけている
   繋がれたボートが
   さくらの奥で光っている

   靖国神社の花見客のあいだにはさまって
   ふたりですわっていた
   それから千鳥ケ淵にきて
   お濠を見下ろした
   さっきまで敷いていた新聞紙の
   冷たさをお尻にはりつけたまま

   千鳥ケ淵をまわって行けば
   今なら
   赤レンガの美術館や
   華やかなしだれざくらに出会うこともできる

   九段下の都電の停留所で
   別れぎわにあなたは言った
   就職試験はダメだったしばらく田舎にかえるよ
   待っているのはおふくろだけだから

 最終連がいいですね。本当に「バラード」という感じが出ています。「就職試験」と言うのですから、まだ若い頃という設定でしょうか。ある程度の時期が過ぎて、フッと思い出す昔のこと。そんな郷愁のようなものを感じます。
 そういえば「千鳥ケ淵」も「靖国神社」も、そばを通ることはあっても一度も訪れたことがなかったと思い至ります。作品に刺激されて行ってみようかという気になりました。「さくら」の時期に「千鳥ケ淵のバラード」を思い出しながら歩く、そんな誘惑に駆られた作品です。




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