きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

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「クモガクレ」
Calumia godeffroyi
カワアナゴ科
 

2004.5.6(木)

 連休はいかがお過しだったでしょうか。長かった休みの人も短かった人も今日から仕事ですね。私ももちろんそうです。たった4日しか無かった休みも、半日出勤があって、より少なくなってしまいましたが、まあ、骨休みにはなりました。
 出勤早々から残業になってしまいました。やはり4日も休むと仕事がたまっているもんですね。一応、ケリがつくところまでは片付けて帰宅。一息ついて、これからいただいた本を読むところです。



  隔月刊詩誌サロン・デ・ポエート249号
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2004.4.25
名古屋市名東区
中部詩人サロン・滝澤和枝氏 発行
300円
 

    切られた木    三尾みつ子

   さして広くもない 公園
   その空を 爽やかにしていた木
   バスから降りて 階段を昇ると
   「おかえりなさい」と迎えてくれた

   そこに暮らす人々のように
   来歴は 誰も知らなかった

   幹は 太さを増し
   枝は 休みなく広がり
   緑の季節には
   鳥達が飛んで来て
   啼き 巣作りをした
   アスファルトの下では
   根はどんなに耐えていたか

   成人した子供たちが
   木に別れを告げ
   公園は 陽の光だけが遊んでいた
   そんな時でも
   木は やはりそこにいて
   時々 ベンチで時をやり過ごす
   老いた人を見守っていた

   ある日 幹に白い黴が発見され
   枝先は微かな風にも折れ
   病んだ木は
   どんな手当てにも 応えることはなかった

   チェーンソーの音がしていた
   高い空を二・三かい揺すって
   木は倒された
   切り口から 木屑と一緒に
   きらきらと樹液が 飛び散った

   作業服の青年が
   真っ白な塩を そっと盛って
   手を 合わせていた

 私も木は好きで、切り倒されるのを目撃すると言いようのない気持になるんですが、作者も同じなんだなと思いました。いや、それ以上に木と人間を同一に見ているんだなと感心しています。第2連の「そこに暮らす人々のように/来歴は 誰も知らなかった」というのがそれを証するでしょう。「アスファルトの下では/根はどんなに耐えていたか」というフレーズも木だけのことではないと思います。
 特に最終連がいいですね。残念ながら関東では最終連のような光景を見たことがありませんが、名古屋では一般的なのでしょうか? そうだとすると名古屋の人たちは凄いですね。作者の木と人を見る眼に感心し、「作業服の青年」に敬服した作品です。




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