きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

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「クモガクレ」
Calumia godeffroyi
カワアナゴ科
 

2004.5.13(木)

 昨日は19時に帰宅して、食事のあと20時半頃ベッドで本を読んでいました。あまりおもしろくないなと思いながら(皆様からいただいた本ではありません、念のため。市販の文庫です)読んでいて、気が付いたら朝の6時半でした(^^;;;;
 風呂にも入らず酒も呑まず(身体に悪い!)、まあ、良く寝ました。ちょうど10時間ですかね、我ながら驚きです。ここのところ、ちょっと呑み過ぎ気味だったなと反省しています。



  個人誌『むくげ通信』21号
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2004.5.1
千葉県香取郡大栄町
飯嶋武太郎氏 発行
非売品
 

    ペンマガンコンウォン
    白馬江公園を歩いているとき    飯嶋武太郎

   子供のとき日本の兵隊が口にした
   「キサマ バカヤロウ」という言葉を
    意味はわからないが覚えている
    どういうことだ?」
   と 彼が尋ねる
   私は人差し指で頭をくるくる回した
   すると彼は
   「バカヤロウ バカヤロウ バカヤロウ‥‥‥」
   と 声を張りあげて何度も繰り返したのだ

   運の悪いことに
   年配のアジュンマが商売している露店の前だった
   アジュンマはバカヤロウの意味を知っている年代で
   自分が馬鹿にされたと勘違いしたようだった
   昔のことを瞬時に思い出したのかも知れない

   「バカヤロウトハナンダ ニッポンジンヤロウメラ
    オマエタチニ バカニサレテ タマルカ!」
   と 肩を震わせすごい剣幕でがなりたてたのだ

   あわてたのは通訳をしてくれた金女史
   すぐさま
   「あの人は韓国人で「バカヤロウ」の意味を知らない
    で言ってるの だから許してあげて」
   と なだめたがァジュンマの怒りは
   われわれが遠ざかった背後から
   いつまでも聞こえていた

   「バカヤロウ!」
   と いう言葉にこもる歴史的怨念を
   私はこのとき知った

   
 白馬江公園、全羅北道全州市にある公園。日本の歴史
     
書では、百済時代の白馬江を白村江と呼んでいる。
     
アジュンマ おばさん

 「『バカヤロウ!』/と いう言葉にこもる歴史的怨念を」感じさせる作品です。おそらく実際に「
白馬江公園」を訪れたときの実話だと思いますが、60年を過ぎても「日本の兵隊が口にした」言葉を覚えているのは、それだけの恨≠ェあるということです。私たち日本人はもう忘れている人がほとんどでしょうが、過酷な運命を背負わされた人は忘れようとしても忘れられるわけがないのです。忘れている一番の大物は、わが国の首相ということなのでしょう。「アジュンマ」の怒りを、膝突き合わせて聞かなければならないでしょうね。そんな重さを持った作品だと思います。




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