きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

    kumogakure.jpg    
 
 
 
「クモガクレ」
Calumia godeffroyi
カワアナゴ科
 

2004.5.14(金)

 15時から始まった月例の報告会が終ったのが17時半。内容の濃い会だったので、ちょっと疲れましたね。でもまあ、新しい発見もあったり、新鮮なものの見方もあったりで充実していました。部長が欠席だったからかなぁ(^^;

 金曜日ですが、何処にも寄らないで真っすぐ帰ってきました。先週から呑み続けで(先週だけではないけど…)、ちょっと体力温存というところです。いただいた本を読んだり、愛読書「文藝春秋」を読むのが楽しみな毎日です。詩を読むのに疲れると散文を読む、という読書バカな日々です。昔は時間が空くと外に飛び出してばかりでしたが、室内で何日過しても平気な年齢になったのだなと思います。喜ぶべきか哀しむべきか…、前向きにとらえましょう。



  詩誌『鳥』42号
    tori 42.JPG    
 
 
 
 
2004.4.30
京都市右京区
洛西書院・土田英雄氏 発行
500円
 

    延命    元原孝司

   色とりどりの
   医療機器を身にまとい
   人工心肺で呼吸をして
   生と死の狭間をひたすら歩きつづけている私に
   背後から呼び止める者がいる

   あんた
   忘れ物はもうないかね
   例えば
   読みかけの詩集
   約束した時間
   洗い残した食器
   言い逃した冗談
   見逃したドラマ
   朝出していないゴミ袋
   まだ見ていないメール
   言い残した言葉とか

   私は振り返って
   まだ
   生きていると思っているのかい
   と答えた

 最終連が非常に効いている作品だと思います。「医療機器を身にまとい/人工心肺で呼吸をして/生と死の狭間をひたすら歩きつづけている私」は、「生きている」とは言えないというアイロニーととらえて良いでしょう。
 第2連もおもしろいですね。「読みかけの詩集」「言い逃した冗談」なんてのは私の最期では出てきそうです。おもしろくて、ちょっと考えさせられた作品です。




   back(5月の部屋へ戻る)

   
home