きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

       
 
 
 
「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.8.2(月)

 明日から夏休みに入ります。8日しかない夏休みですが、それでもやっぱり嬉しいですね。
 昨夜、奥野祐子さんのライブで入手したCDを聴きながら書いてます。ライブの迫力は無いけど、何度でも繰り返して聴けるのがいい、、、って、当り前か(^^; 「ふるさと」「smile」の2曲が当面のお気に入りです。「ふるさと」は彼女の生まれを歌っていると思うのですが大阪府住吉区6丁目≠ニいう地名が出てきます。関東人の私には見当がつきませんけど、地元の人なら判るんでしょうね。「smile」は弊社のCMに使いたいような曲です。あこがれの君が写真を撮ってもいい?≠ニ聞いてきたという内容で、落ち目の銀塩写真の救世主のような曲なんです(^^; やっぱり歌詞がいいなぁ。曲も無理がなくて聴きやすいですね。入手できる人はぜひ聴いてみてください。お薦めですよ。



  隔月刊詩誌『叢生』133号
    sosei 133.JPG    
 
 
 
 
2004.8.1
大阪府豊中市
叢生詩社・島田陽子氏 発行
400円
 

    雲になりたい    佐山 啓

   五百円の半紬シャツを身に着けると
   中身が軽々しく見える 中身自身身軽になって
   グッドだ 今朝の新聞の折り込み広告に 超目玉
   お盆大特価九八〇〇円の全宗派用仏壇を見つけた

   自分がどこにいるのか どこの誰なのか
   知らないまま アジアを旅する人にはなりたくない
   自分がどこにいるのか どこの誰なのか
   知らないまま アジアを批判する人にはなりたくない

   革命が好きです 胸のすくような
   アジテーション 政治的プロパガンダの
   詩が目標です
   いまは牙を磨いているのです

   まあまあ出るものが出てるあいだに
   まあまあものが噛めてるあいだに
   まあまあ道が歩けてるあいだに
   まあまああなたがいてるあいだに 死にたい

 うまいタイトルだなと思います。直接懸かっているのは最終連の「まあまああなたがいてるあいだに 死にたい」という最終のフレーズだと思うのですが、全ての連に通低しているとも読み取れますね。「自分がどこにいるのか どこの誰なのか/知らないまま アジアを批判する人にはなりたくない」というフレーズにも魅了されます。
 作者の詩は、ちょっとハスを見ている・ハズして表現しているのが魅力なのですが、しかしよく読むとちゃんと本質を見ている、そこに「胸のすくような」思いをしています。こちらも負けずに「牙を磨いて」おかなくてはいけませんね。




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