きょうはこんな日でした ごまめのはぎしり

       
 
 
 
「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.8.19(木)

 都内の関連会社に出張してきました。問題を起こしていて、先月末に出張して顛末を聞いたときはかなりムッとしたのですが、今回はそれも収まって少しは冷静でしたね。何よりお客様には迷惑を掛けず企業間だけで収まりましたから、その面では一安心なのです。
 新しいデータも提出してもらって、承認しました。今後の方針も決定して、スケジュールも決まって、あとは推移を見守るだけです。その動き方に間違いがないか、スケジュール通りに進行しているかを監視するのが私の役割ですけど、まあ大丈夫だろうと思っています。相手もプロですし、世間に名を知られている大企業の人たちです。それなりの教育を受け経験も積んでいますからね。

 問題はヌケが無いかという点だろうと思っています。10名ほどのプロジェクトチームが組まれましたが、人間のやること、何か大きな見落としがないか、それだけが心配ですけど、科学的にはその心配を取り除いたつもりです。科学的な手法を越えたものが襲ってきたら……これはもうしょうがない、諦めます。





  季刊詩誌『新怪魚』92号
    shinkaigyo 92.JPG    
 
 
 
 
2004.7.1
和歌山県和歌山市
くりすたきじ氏方・新怪魚の会 発行
500円
 

    潤滑油    曽我部昭美

   杭を打ちながら
   もっと入れよってかいとおとこ
   すかさず
   そうやもっと入れて欲しいわよう
   けらけら笑いながら
   支えているおんな

   まあ お品のわるいこと
   だなんて咎めんでいただきたい
   (上べのひとこそくせ者だ)
   力仕事の節々に欠かせない
   大事な潤滑油なんだから

 「力仕事の節々に欠かせない/大事な潤滑油なんだから」という最終行は良くわかりますね。私も職場では、若い女性には言いませんけど同年代の女性とは「お品のわるい」話もします。本当に「大事な潤滑油」だと思います。いいか悪いかは別にして、そんな話も出来ない女性(男もそうですけど)とは、ちょっと距離ができてしまうように感じているのは事実です。
 それ以上に私が注目したのは「(上べのひとこそくせ者だ)」というフレーズです。「上べのひと」は確かにそんなこと言いませんね。だから「くせ者」なのだというのは理解できます。作品上はカッコ書きにしたのが奏功しているように思いました。




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