きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
「モンガラ カワハギ」 | ||||
新井克彦画 | ||||
2004.9.19(日)
銀座ガスホールの「薔薇笑亭SKD公演」に行ってきました。シャンソン歌手の金丸麻子さんが出演するので、今回は初めて職場のおばさま連中3人を引き連れて行きました。観劇には何度か行っているようですがSKDは初めて。喜んでもらえたようです。
舞台第一部は五つの悲恋物語。金丸さんは男役ばっかりでしたが、体型も締まって、いい感じになっていました。
「伊豆の踊り子」で中元を演じる金丸麻子さん。 写真撮影禁止でしたので、買い求めた写真の一部を 転載させてもらいます。 |
第二部は「銀座踊り」と題して、カンカンなどが披露されて、ここでも金丸さんがスリムになったのが印象的でした。
今回は事前に楽屋に来てもいいと言われていたので、舞台が終ったあとに初めて楽屋に行ってみましたけど、まあ、すごい人波で、やっと会うことができました。おばさま達にもいい経験になったのではないかと思います。
せっかく来たのだから、新設なった丸の内「oazo」に行きたいというおばさま方の声に押されて、そこで晩メシを採りました。鳥取の「満天星」を呑んだのですけど、読み方が判らなくてお店の女性に聞いてしまいました。「どうだんつつじ」と読むんですね、これは読めない! 辞書には「灯台躑躅」という字も出ています。味はまあまあ。2合をやっと呑んだという感じでした。
○詩誌『交野が原』57号 | ||||
2004.10.1 | ||||
大阪府交野市 | ||||
交野が原発行所 金堀則夫氏 発行 | ||||
非売品 | ||||
牛乳、そそいで 四方彩瑛
意味を飲んでいる
カルシウムをたっぷり摂らなければ
骨が丈夫にならない
母の助言や病院のポスターの文句が
一瞬のうちにひらめいて
コップの中の液体は
たちまち既成の品物になる
意味を消化して
骨は教義や知識で構成されている
私は辞書で調べられる
私の体は抽象化される
怪我をして体の一部がひらくと
意味が逃げ出して
体はからっぽになり
私は意味に生かされている
私は意味に殺される
飲みたい ただの白い液体を
「牛乳」を飲んでいるのではなく「意味を飲んでいる」のだという着眼点はおもしろいですね。言われてみれば確かに、私たちは「意味を消化して」いるのに過ぎないのかもしれません。牛乳で謂えば「カルシウムをたっぷり」とか「骨が丈夫に」という「教義や知識」を飲んでいるようなものでしょう。そんなものではなく「飲みたい ただの白い液体を」という叫びに共鳴します。「意味に生かされ」たり「意味に殺され」たりしない生活を考えさせられた作品です。
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