きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
     
 
 
 
「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.9.22(水)

 午後から東京本社に出張してきました。関連会社との定期会議で、まあ、順調に終りました。私の宿題も報告書を提出して、了承してもらいました。でも、引き続いて別の宿題が出て、やれやれです。仕事というものは本当に減らないものだなと思います。

 これも恒例になってしまった懇親会は「羽澤ガーデン」。いい処ですね。屋外のビアガーデンです。森の中の雰囲気で、三日月も見えて、まったく都心とは思えませんでした。まるで私の家みたい(^^; 空にはヘリがホバリングしていてうるさかったのですが、これも米軍と自衛隊のヘリ航路に近い私の家みたいでした。でも、うちにはあんなおいしいワインは無いなぁ。休日前でしたからのんびりと過させてもらいました。




  月刊詩誌『柵』214号
    saku 214.JPG    
 
 
 
 
2004.9.20
大阪府豊能郡能勢町
詩画工房・志賀英夫氏 発行
600円
 

    家出    肌勢とみ子

   詩が帰ってこなくなった
   もともと居つきのいいほうではなかったが
   たびたび出奔を繰り返すうちに
   次第に寄り付かなくなって
   とうとう家出してしまった

   テレビで 家出人捜索 の番組をやっている
   ――息子よ 帰っておいで
   憔悴の母親は落ちくぼんだ目を瞬かせて呼びかける
   ――息子よ
     叱らないから今すぐ帰っておいで

   息子よ 詩よ
   帰っておいで 私のもとに
   今どこにどうしているのか
   ひとりで寂しくないか
   もしや 悪い人に捕らわれているのか

   お前がいないと困ったことばかりだ
   締め切り の叔父さんも首を長くしてまっている
   詩よ
   帰っておいで
   叱らないから

 これはおもしろい詩ですね。作者は、こういう作品を書かせたら超一級なのだと改めて思いました。「もともと居つきのいいほうではなかった」、「次第に寄り付かなくなって」などのフレーズには思わず涙が出てしまいました(^^; 「締め切り の叔父さん」というのもいい比喩だと思います。詩を書いている人なら思い当たることばかりでしょう。そんな心理を巧みにつかまえた作品だと云えましょう。そして作者には「詩が帰って」きたのだなと思いますね。




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