きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
     
 
 
 
「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.9.26(日)

 夕方から「アリキアの街」へ行ってきました。メールアドレスも取れて、HPをアップできるところまで来たので手助けに来い、ということでした。アリキアのHPは私の子供みたいなものですからね、喜んで行きました。でも、失敗。indexだけはアップできたのですが、そこから先のハイパーリンクがうまくいきませんでした。オフラインでは問題ないのでFTPソフトの遣い方が間違っているのだと思います。時間切れで今日は断念して、HP管理者になるお店のじゃじゃ姫に後を託して帰りましたけど、悔しいなぁ。まあ、じゃじゃ姫がHPというものをかなり理解してきましたので、何とかなるかなと思っています。彼女、優秀ですね(^^
 一応、URLを公開しておきます。試作版ということで見てやってください。カウンターもリセットしていないのでとんでもない数字になっていますけど(^^;  
http://www16.ocn.ne.jp/~arichire/index.htm

040926.JPG   時間が足りなくなった原因が、これ。
神奈川県秦野市では昨日から「たばこ祭」というのをやっていて、
最終日の今夜は花火大会でした。
「アリキアの街」の窓から見えるので、思わず写真を撮ってしまいました。
デジカメで撮ったのは初めてです。タイミングが難しいですね。
次の展開を予想して0.5秒ぐらい前にシャッターを押さないと間に合いません。
まあ、こちらも試作品ということで(^^;




  機関誌未知と無知のあいだ21号
    michi to muchi no aida 21.JPG    
 
 
 
 
2004.10.10
東京都調布市
方向感覚出版・遠丸 立氏 発行
250円(〒共)
 

    愚かしいというのは、尊重すべきヒトの性質なんぢゃ。宗教がか
   った色合で使われることが多いがの…併教とやらいうもののことな
   んぞ、よくは知らんが……愚禿親鸞だの、自分を <大愚> と呼んだ
   良寛だの……そういうお人がおったらしいて……愚かというのは、
   品性高位の徳目なんぢゃな。今となっては、<愚>は懐かしくもある、
   最近… <利益> に敏感なヒトヒトヒトばかりぢゃからな。自分自身
   を愚と自認する人間さんはごくごく少い。ぢゃが、それは人間さん
   の生れ故郷でもあるんぢゃ。
    人間さんは、なべて表と裏のある存在ぢゃろう、そうではないか
   な?それが人間というもので
……。ところで、表裏なし、生地(きじ)という
   か素地というか、どこを叩いても、
その面一丁しか持ちあわさぬ単純
   ……それを世俗に染った目で見れば愚≠ニいうことになる。母親
   の腹から生れ落ちた赤児をみさっしゃい。その者に表も裏もないわ。
   ただただ本能の命じるまま、生理上の快不快に左右され、反応する
   だけぢゃが……。
    世故に馴染んだ者の位置から測れば、これこそ愚≠ニいうこと
   になる。そう
ぢゃ愚≠ヘのう、人間の懐しさの根本(ねもと)のもんでのう
   ……。これ在るがゆえ、人間さんは高貴なんぢゃ。直、すなわち一
   面性、一本調子ということぢゃ。多面体・複雑…の反対でのう…そ
   の愚上その直が、あわさって愚直……。」

 遠丸立さんによる創作「野川物語」も第四話を迎えました。野川という川が、河川を散歩する無師野氏という男性と語り合う、おもしろい設定の物語です。紹介した部分は野川が話している場面の抜粋ですが、いい視点だと思います。「愚直」という言葉は好きで、仕事の上でも「愚直にやろうぜ」というような言い方をします。「 <利益> に敏感なヒトヒトヒトばかりぢゃからな」という野川氏の言葉は頭の痛いところです。もちろん私も <利益> を考えないわけではありませんけど、それしかない、というのはどうかなと思っています。会社生活の中でも大事な点ではないでしょうか。企業は利益を挙げることが目的ですけど社会的な役割も持っている存在、それを忘れたところに企業の未来は無いと言って過言ではないでしょう。もちろん国家も同様でしょう。他国を不当に蹂躙する <利益> は許されるわけがない、そんな大局まで考えさせられる作品です。

 今号では私にもエッセイを書くよう求められ、「コーヒーカップ」という駄文を書かせていただきました。ありがとうございます。一度書いておきたいと思ったジープに乗っていた時代のことです。機会がある方はお読みいただければ幸いです。




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