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「モンガラ カワハギ」 |
新井克彦画 |
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2004.9.30(木)
昨夜は19時頃に夕食を済ませて、20時前にベッドで寝転びながら本を読んでいました。で、目覚し時計の音で気が付くと、朝の6時半(^^; 延々と10時間以上も寝てしまいました。パジャマに着替えもせず風呂にも入らず、歯も磨かず酒も呑まず…。歯はどうでもいいんですけど酒を呑まないとはねぇ、身体に悪い(^^;
最近、そんなことが時々起こります。以前の日記にも書いた気がします。まあ、トシですからね、当然と云えば当然でしょうか。身体の命ずるままに生きるしかないようです。で、とりあえず生きてます(^^;;;
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○詩誌『花』31号 |
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2004.9.25 |
埼玉県八潮市 |
花社・呉 美代氏
発行 |
700円 |
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とざされている扉 山嵜庸子
緑の浅い五月
近くの郵便局まで行った
窓口で切手が欲しいというと
切手と赤い小さなバラの花を渡された
すぐさま
百万本のバラの花のひとふしを
想い浮かべて
ありがとう とだけ言った
うれしい! すてきな色ですね とか
他に言いようがありそうなものなのに
露路の木立に風がさやぐタベ
賑やかに酒宴をはって打ち解けて弾んでいた
長老格の先輩は
うまそうに盃をほしながら
いいひとがみつかったら今度
お祝いの会を開いて乾杯といこうよ
半分本気で半分はからかって私に言ったのだ
キッとなって
とてもそんなことはありませんから
にべもなく言い放った
もしもそんなお方がみつかったら
どなたに真先にお知らせしましょうか
ほゝえみながら言いようもあったのに
瑞々しい青葉の滴りにも似た言葉
言葉と言葉の間にあるあやなすことば
奥深い私の内に呪文をかけられて
あかない扉がある
潮が引くようにしてひとが帰った仕事場
ひっそりと居残っていると
胸底にある言い難い想いが満ち
それは身に余って
手に持っていた書物を怒りのごとく
机の上にたたきつけた
ページの中に書かれていない言葉を潜ませて
新装なった今号の巻頭作品です。「言いよう」について考えさせられますが、現実には難しいですね。私も何度も「他に言いようがありそうなものなのに」と思ったことがあります。それ以前に舌禍もありますけど…。
「奥深い私の内に呪文をかけられて/あかない扉がある」ことへの反発として「手に持っていた書物を怒りのごとく/机の上にたたきつけた」のでしょうけど、それを意識していることは前向きなんだと思います。「ページの中に書かれていない言葉を潜ませて」いるのは、さすがに詩人。「瑞々しい青葉の滴りにも似た言葉/言葉と言葉の間にあるあやなすことば」を知る人だからこそ出来るのだと思います。それにしても、我が身も振り返ってしまった作品です。
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○アンソロジー『文苑
西さがみ』 |
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《神静文芸》2002―2003年作品集 |
2004.10.1 |
神奈川県小田原市 |
神静民報社 発行 |
1800円+税 |
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神奈川県西部地方と静岡県東部・伊豆地方を拠点とする日刊新聞「神静民報」には、毎週文芸欄が登場します。詩歌・論説・エッセイなどが載せられて、私も3回ほど書かせてもらいました。2002年から2003年に執筆した101人の作品を集めたのがこのアンソロジーで、私も1年ほど前に書いた「日本ペンクラブ電子文藝館」というエッセイを採り上げてもらいました。
まあ、そんな訳で、早い話が宣伝です(^^;
ちょっと高いのですが、小田原地方の書店では扱っているようですので、良かったお求めください。
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