きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
     
 
 
 
「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.10.1(金)

 恒例の金曜呑み会をやりました。行き着けの店と同じ経営者の店、というか本店です。本店はちょっと遠いので、3ヵ月ぶりぐらいですかね。いいお酒にめぐり合いました。最近は山口の「獺祭」を呑んでいるのですが、この系列の店にも置いてあるのを発見! 当然、頼みました。でも、、、値段が高い。いつもの1.5倍です。高い店ではないのでヘンだな?と思いながらも、とりあえず注文。
 呑んでみて驚きましたね。いつもの1.5倍はうまい! 店のオヤジさんに聞いてみると2割3分≠セそうです。日本酒は米を削れば削るほど旨いので、いいお酒は3割まで削って、残り7割は捨てています。それが何と2割3分まで削っているんだそうです。そこまで削った酒は初めてです。どうりで旨いわけだ。

 すぐに呑み終わって、もう一杯を注文。しかし、残念ながら最後の一杯だったとのこと。うーん、悔しい。思い切り悪態をついてやりました(^^;
 それにしても世の中には知らない旨い酒があるもんですね。不勉強を反省(^^;;;




  季刊詩誌『竜骨』54号
    ryukotsu 54.JPG    
 
 
 
 
2004.9.25
埼玉県さいたま市
竜骨の会 高橋次夫氏・友枝 力氏 発行
600円
 

    綱引き    村上泰三

   陽射しはあるが
   風は 冷たい
   河原の土手で 凧を揚げる

   うまく風に乗った凧は
   はるかな高処から
   無心に 下界を見下ろしている

   いや凧は無心ではない
   そのまま 虚空の果てまで漂っていきたいのだが
   地上に引きとめている ものがあるのだ

   一本の細い糸をはさんで
   凧と 河原の土手との
   危ない綱引きが 続けられている

 今号はこの6月に亡くなった二人の同人、村上泰三氏と飛田紀子氏の追悼号になっていました。紹介した詩は友枝力氏の追悼文「盟友を失って」に載せられていた作品です。詩誌『時間』481号の寄せた作品の転載だそうです。おそらく1980年代、作者40代のものと思われます。
 「地上に引きとめている もの」によって「凧と 河原の土手との/危ない綱引きが 続けられている」のは、理想と現実とも詩と俗とも、はたまた生と死のせめぎ合いとも受け止められます。村上泰三という詩人にはついにお逢いできなかったのですが、好きな詩人でした。この作品を読んで、そんな思いをさらに強くしています。ご冥福を改めて祈ります。




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