きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
「モンガラ カワハギ」 | ||||
新井克彦画 | ||||
2004.10.28(木)
新潟県中越地震の震源地・川口町に住んでいる、親戚付き合いをしている家族とは電話で連絡がついて、全員無事を確認。ひとまず安心しました。しかし避難をしている方、亡くなった方も多く、お悔やみを申し上げます。
そんな新潟の方には申し訳ないような満月。こんなご時世に写真などを撮ってヘラヘラしているのはどうかと思ったのですが、しばらく拝めそうもない月でしたので、思い切って撮ってみました。 先日買ったNIKONのデジタルカメラD70に200mmの望遠を着けました。どうしても巧く撮れなくて、暗闇の中、手探りで設定を変えて、ようやく撮れたのがこの1枚です。ですから、設定条件は判りません(^^; ま、名月をお楽しみください。 |
○月刊詩誌『柵』215号 | ||||
2004.10.20 | ||||
大阪府豊能郡能勢町 | ||||
詩画工房・志賀英夫氏 発行 | ||||
600円 | ||||
心配 肌勢とみ子
しんぱいしています
という 手紙や電話が届く
しんぱい 心配
心を配る と書く
配られた心はどうしたらいいのだろう
重なっていくつも届けられた中元の素麺のように
しばらくは包みも解かずに積み重ねておく
無造作に積み重ねられた心は
いつか触れて突き崩してしまうだろう
心にも賞味期限があるのだろうか
ひと夏ではとても消化しきれない心を届けられて
ありがたく 躊躇する
うず高く積み上げられた心のそばを通るとき
先に崩れてしまうのはこっちの方だと
つい身構えてしまう
これはうまい点を突いた作品だなと思います。確かに「しんぱいしています/という 手紙や電話が届く」と嬉しい反面、「ありがたく 躊躇する」場面がありますね。そして「先に崩れてしまうのはこっちの方だと」思えるときもあります。そんな気持を持ってはいけないのだと思うのですが、でもやはり、どこかシックリと来ない。そこを巧く描いた作品です。
作者は最近、こういう作品を書かせたら天下一品になったなと思います。これからも人間の微妙な心理をどんどん見せてもらいたいですね。
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