きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
「モンガラ カワハギ」 | ||||
新井克彦画 | ||||
2004.10.29(金)
職場の歓迎会がありました。お店のマイクロバスが迎えに来てくれたのですが、片道40分というのは、やはりちょっと遠いなと思いました。夕方のラッシュですから仕方ないんですけどね。
そのバスに乗り遅れた人が出たり、主役が20分も遅刻するなど前代未聞の歓迎会でしたけど、まあ、何とか楽しく終りました。
空きに空いた瓶やグラスを前に記念撮影。三脚の小さいものを持って行って撮ったのですが、もう少し高めから撮れば良かったかな。 お酒は佳いのがありました。山形の「羽陽 富久鶴 古窯」を同年配の女性が持って来てくれました。ご自宅ではあまり呑まないとのことで持って来てくれたのですが、実は期待していませんでした。酒の味を知らない人ですからね。でも、すごく良かった。山形の酒にしては珍しくさっぱりとした味でした。またお願いします(^^; |
○詩誌『馴鹿』37号 | ||||
2004.10.25 | ||||
栃木県宇都宮市 | ||||
我妻 洋氏 発行 | ||||
500円 | ||||
飛ベ 青柳晶子
こんなところにホコリ
手に取ってよーく見て
キッチンでひとりうなずいている
きのう歩いた道すがら
近くの空地が
いちめんタンポポの綿毛になっていた
そのうちのひとつが運悪く家の中に着地したのだろう
暗い宇宙空間を飛び交う
DNAのカプセルがひとつ
たまたま地球に命中したように
中国で生まれたわたしが
日本の関東平野に根付いたように
このタンポポにも
ふさわしい場所があるはずだ
飛んで
飛んで
命をつないでいくのだ
ちっぽけな種子ひとつ大切に持って
二階に駆けあがり
ベランダからせいいっぱい手を伸ばして
もう一度
よい風を待っている
これは綺麗な作品ですね。その上に優しい視線があって、心あたたまる思いがします。「中国で生まれたわたしが/日本の関東平野に根付いたように/このタンポポにも/ふさわしい場所があるはずだ」というフレーズが生きていて、作者がタンポポに寄せる思いの根幹を知ることができ、そこに共感もします。
最終連もよく効いていると思います。「もう一度/よい風を待っている」作者の笑顔も見えるようで、好い作品に出会いました。
○季刊会報『沼声』278号 | ||||
2004.11.1 | ||||
静岡県沼津市 | ||||
沼津の文化を語る会・望月良夫氏 発行 | ||||
年間購読料2500円(〒共) | ||||
外食小考 金山尚裕
交感神経が刺激されている時は消化管が拡張し、消化液の分泌が減少し消
化能力は低下するので美味しく食べられない。交感神経を刺激するものとし
て精神的ストレスは有名であるが、それ以外に交感神経を刺激するものの代
表として冷えと光がある。足下が冷えていたり、照度が高いと交感神経はか
なり緊張しストレス状態となる。足の冷えと蛍光灯の光は食欲を減退させる
のである。私は外食する時、床はコンクリートよりも木材や畳を用いた部屋
で、光は蛍光灯よりも電球の間接照明やキャンドルを使用している店を選択
するようにしている。さらに癒しの音楽が流れていれば最高である。そんな
店は同じ料理でも美味しさの満足度はそうでない店と比べて全く異なってく
る。精神的ストレスはその時の状況により避けがたい時もある。しかし人生
の夕食の回数が1万回を切った自分としては、美食のため外的ストレスのな
い食事を今まで以上に目指そうと思っている。
「駿河ペン」というコーナーに収録されていたエッセイです。作者はお医者さんのようで、論理的で具体的、よく理解できますね。私も何気なく「床はコンクリートよりも木材や畳を用いた部屋で、光は蛍光灯よりも電球の間接照明やキャンドルを使用している店を選択」しているのに気付かされます。
「夕食の回数が1万回を切った自分」という表現もおもしろいと思います。ちなみに計算上はあと27年ほどですから、私と同じ年代の方だということも判りました。
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