きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
     
 
 
 
「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.11.3(水)

 先妻の娘の結婚披露宴があって、銀座に出かけてきました。親戚や偉い人は来ないということだったのですが、大学の恩師、職場の上司など偉い人が結構来ていて、オイオイ、話が違うじゃないかと思いましたけど後の祭。そのエライ人たちのテーブルに座らされて、ちょっと小さくなっていました。ま、離婚した女房の娘の披露宴に出かける父親も父親なんでしょうけどね。

041103.JPG    左が亭主、右が娘、、、って、見れば判るか(^^; 亭主とは一度だけ会っていますけど、もうすっかり打ち解けています。誠実な男だと思います。
 宴はハチャメチャ。娘の登場は恩師にかつがれて、というものでしたし(ちなみに恩師はオリッピックのレスリング選手だったスポーツ学科教授)、突然「クレイマー・クレイマー」のように結婚に異議を唱える男が現れて、会場は一瞬波を打ったように静かになって…。実は、娘ではなく亭主を求めたという寸劇でした。ヤレヤレ。
 とても敗戦直後に生れた者には出来ない、考えもつかない宴でしたけど、それが当世若者の感覚なんでしょうねぇ。楽しませてもらいました。いつまでも仲良くせいよ!




会報『「詩人の輪」通信』1号
    shijin no wa tsushin 1.JPG    
 
 
 
 
2004.11.1
東京都豊島区
「九条の会」アピールに賛同する詩人の輪 発行
非売品
 

 この6月に井上ひさし氏、大江健三郎氏など9人の文化人による「九条の会」が発足しましたが、詩人もそれに賛同して会を立ち上げようという動きが起こり、私も賛同の意志を表明しました。会は『「九条の会」アピールに賛同する詩人の輪』と名付けられ、10月3日に結成されたようです。その会報第1号で、経過報告などが詳細に載せられていました。会員は10月末現在で491名。一大勢力となりそうですね。
 「ご参加のお願い」という文書も添えられていましたから全文を紹介しておきましょう。


   「九条の会」アピールに賛同する詩人の輪

    ご参加のお願い

    みなさまの日頃のご健筆に敬意を表します。
    すでにご承知かと存じますが、井上ひさし、大江健三郎ら九氏による「九条の会」が発
   足し、「アピール」が発表されました。その中で呼びかけられた、憲法九条を守り生かすた
   めに、各分野で賛同者をひろげる運動の具体化として、私たちも「九条の会」アピール
   に賛同する詩人の輪≠立ち上げようと考え、去る九月一日に「よびかけ」を発表しまし
   た。その後、全国各地の多くの詩人の方々の賛同の声が寄せられ、十月三日には東京・上
   野で、第一回よびかけ人会議を開きました。そこでは、心のこもったメッセージと寄金が
   寄せられたことが報告され、会の発足を正式に確認しました。現在の参加者は四百七十九
   名(十月十二日)に達しています。今の差し迫った危険な状況は、より多くの方々へ、こ
   の「よびかけ]をひろげることを求めていると確信します。ぜひともみなさまの声と力を
   お寄せくださるよう、お願い申し上けます。
    返信用の葉書と、振替用紙も用意いたしました。「詩人の輪」へのご意見、期待等をお聞
   かせ頂きたく存じます。また、運営資金は皆様の寄金をもってまかないたいと考えており
   ますので、お志をお寄せ頂ければ幸いです。

    二〇〇四年十月

     よびかけ人 葵生川玲 青木はるみ 秋村 宏 浅井 薫 浅尾忠男 有馬 敲
           安藤元雄 磯村英樹 茨木のり子 大崎二郎 甲田四郎 小海永二
           小坂太郎 小森香子 佐相憲一 芝 憲子 嶋岡 晨 白石かずこ
           杉谷昭人 宗 左近 土井大助 中 正敏 野田寿子 福中都生子
           黛 元男 ワシオ・トシヒコ

            事務局 鈴木太郎 荒波 剛 赤木比佐江 美異亜 宮本勝夫

   連絡先〒170・0005
     東京都豊島区南大塚一−六〇−二〇 第3協立ビル 四〇一号
               電話・FAX 03(3946)2191

 HPもありメールでの問い合せも可能ですから、一度覗いてみてください。
  
http://homepage2.nifty.com/9jou-shijinnowa



個人詩誌『空想カフェ』11号
    kuuso cafe 11.JPG    
 
 
 
 
2004.11.15
東京都品川区
堀内みちこ氏 発行
非売品
 

    占い女    堀内みちこ

   日暮れ始めると
   顔を真っ白に塗る占い女

   ビル影に灯る一本のロウソクが
   占い女の顔に
   古代の夜を蘇らせる

   恋に悩むきれいな男に
   深遠な遺跡に棲む姫君の口調で伝える

    ロウソクが燃え尽きるように
    孤独は消える

   占い女は嘘つきではない
   きれいな男の恋人になったのですもの

 昔から「占い女」は自分の未来を占うのかと疑問に思っていたのですが、少なくともこの作品では結果的に自分の未来を占ったことになりますね。直接的には「きれいな男」の未来だったのですが…。
 「ロウソクが燃え尽きるように」というフレーズは、本来は不吉な言葉なのでしょうが、ここでは「孤独は消える」というプラスイメージになっています。そこが詩句としては斬新なように思いました。おもしろい作品です。




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