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「モンガラ
カワハギ」 |
新井克彦画 |
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2004.12.2(木)
きのう半日出張しただけで山ほど仕事がたまっていました。机の上にはドカッと宅配便の荷物が…。それを片付けると次は書類の束。それは後回しにしてEメールを読んで返信を書いて…。電話はガンガン掛かってくるし…。ホントにまぁ、次から次へと、よくあるものだと思います。ま、そうやって忙しいうちが華なんでしょうね。そう前向きにとらえて残業して、無事帰宅。サラリーマンの幸せを感じた一日です(^^;
○詩誌『衣』2号 |
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2004.11.20 |
栃木県下都賀郡壬生町 |
森田海径子氏方「衣」の会・山本十四尾氏
発行 |
700円 |
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ボクサー 葛原りょう
扇風機が
がくがく 壊れて
今日の 夏が 終わった
窓を開け放つと
苦味ばしったビターな夜が
私をまた麻痺させようと絡みとる
そして 真っ暗な糸杉に向かって
シャドウボクシングする
ひいてはジャブを繰り返す夜を打ち込む
ワン・ツー 一行
ワン・ツー 一行
口惜しさのマウスピースを噛んで
あした
窓辺から 糸杉が 燃え 朝に 引火してゆく
部屋は一面の 焦土――
やがて 言葉の火の粉が ふってくる
最終ラウンド
右ストレート一閃
私は 言葉のテンプルを 捉える
この「ボクサー」は詩人なんですね。詩を創るとはどういうことか、上手く表現していると思います。特に第4連・5連・最終連が秀逸だと云えましょう。「口惜しさのマウスピースを噛んで」「やがて 言葉の火の粉が ふってくる」「言葉のテンプル」などは巧い詩句だと思います。詩の格闘≠ニはよく謂う言葉ですが、「ボクサー」とまでは考えませんでした。第1連からおもしろくて、グングン魅き付けられた作品です。
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