きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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「モンガラ カワハギ」
新井克彦画
 
 

2004.12.21(火)

 午後から東京本社に出張して、関連会社との今年最後の会議に臨みました。会議は無事に終了して懇親会。まあ、忘年会ですね。渋谷の焼き鳥屋(と云えないほど立派でしたが)で熊本の「瑞鷹(ずいよう)」と米焼酎「つねぞう」(字が判らない(^^;)を呑みました。熊本に拘ったのには理由があります。弊社の新工場が熊本に建設されることが決定したからです。熊本県知事や立地場所の町長も弊社を訪れてくれたそうで、地元の期待に応えられる工場にしたいものです。
 これで関連会社との忘年会は終りました。あとは職場の忘年会が終れば会社関係はオシマイです。呑みすぎないように気をつけます(^^;



個人詩誌『パープル』25号
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2005.1.16
川崎市宮前区
高村昌憲氏 発行
500円
 

    第一号公園    高村昌憲

   谷戸の開発に貢献した人たち主催の突然の植樹祭
   まずは御用学者と土地区画整理組合理事長の挨拶
   小学生を集め市と国の役人も呼んで盛大なお祝い
   苗木植栽とカワニナ飼育施設贈呈式の計らいが乙
(おつ)

   植物好きのKさんやYさんに届かなかった招待状
   派手な式典が好きで集まった人たちの第一号公園
   やがて木々もカワニナも手つかずになるでしょう
   その時は又一緒に自然に親しみましょぅ!Kさん

 「開発」とは何かと考えさせられます。「御用学者」も「土地区画整理組合理事長」も「市と国の役人」もいずれ役職を離れて「第一号公園」のことなど忘れてしまうのではないかと思います。そして「木々もカワニナも手つかずにな」って、本当に「植物好き」な人や「自然に親しみ」を感じる人だけが残る…。そんな未来を見据えた作品だと思いました。



詩・エッセイ・随想誌『天秤宮』22号
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2004.12.1
鹿児島県日置郡吹上町
天秤宮社・宮内洋子氏 発行
1000円
 

    デカレンジャーレッド    宮内洋子

   ピッカピッカのバイクを買ってもらって
   左足で
   ロウ、セカンド、トップ、ストップの
   チェンジをこなす
   父からプレゼントされたバイク
   一番目に試乗した思い出は
   伊作麓の城山跡で雨の中
   みかん園の作業中の母へ
   傘を届けることだった
   赤い単車セルペットで
   母を雨の中から救出することが
   私の使命だと思った
   発車 オーライ
   雨の中を熱い心で走っていった
   右手のアクセルをぐうっとふかす
   傘とカッパを手にして
   母のもとへ届けた
   母は小屋の中で
   お茶を飲みながら
   「何
(ない)ごつね」
   と笑って迎えてくれた
   夕立なのに
   待つことを知らない
   十代の私は
   母の笑顔の前で
   暖かく迎えられた
   父も 早とちりの私を
   責めることもなく
   放りっぱなしの
   自由な空間
   夕立は 通過していく
   烈しい 通り路
   恥じ入りながら
   赤い セルペットで
   ぬれた車体を
   走らせて帰った
   荷台にみのったみかんを載せて

 覚えています「赤い単車セルペット」。スズキでしたかね? 私たちの「十代」は「早とちり」ばっかりでしたけど、確かに「放りっぱなしの/自由な空間」もありました。特に「バイク」に乗り始めた高校生の頃は…。それでも「母の笑顔」はあったし「父も」「責めることもなく」存在していましたね。今の世も基本的には変らないように見えるけど、何かが違う。それは何なんでしょうか…。
 そんな、昔を思い出して、今を考えさせる作品だと思いました。




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