きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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この花、なに?
2005.1.11
自宅裏畑にて
 

2005.2.1(火)

 アッ、という間に1月も終り、今日から2月ですね。本当に月日の経つのは速いものだと思います。ま、それだけの話ですけど(^^;
 ところで、今日から上図のように絵を変えました。でも、この花の名が判らないのです。ご存知の方は教えてください。非常に小さな花で、ひとつの花が1pもありません。菜種の花のような気もするのですが、植物にも無知な私にはまったく判らないのです。この花、なに?≠ネんてタイトルを付けたくありませんからね。教えていただいた方には、、、何も出ません。感謝の言葉だけです(^^;



沼津の文化を語る会会報『沼声』279号
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2005.2.1
静岡県沼津市
望月良夫氏 発行
年間購読料2500円
 

    半人前    武田信昭

    自分は一人前だと、自己主張を強めても、謙虚に半人前だと思っている人は少ない。
    人は皆半人前、男女ペアを組み、男女分業・分担協力し、二人でやっと一人前である。
    世界に♀♂同体の動物も多いが、彼等とて、一個体では子孫を残せない。必ず二個体で生
   殖する。魚類・鳥類はじめ♀♂異体の動物では、♀昔仕事を分担、見るも鮮やかな協力の
   もと、子育てを可能にしている。
    人は勿論、♀♂異体の動物、どう頑張っても一人では、一人前になれっこない。
    しかし、世はこの自覚なく、女性の男性化、男性の女性化が進み、精神的にも、母親二人
   父親ゼロ、又はその逆の家庭が増え、男女分業協力態勢が崩れ、社会的にもそれを助長す
   る法律・制度がどんどん整備されていく。
    私は嘗っての三人スタッフの先輩が口癖にしていた言葉、「俺たち、ひとり一人が、三分
   の一ずつだ……」を、思い出し噛みしめるのである。

 「赤富士」というエッセイ欄に載っていた文章です。確かに「謙虚に半人前だと思」うのは難しいですね。「男女分業・分担協力し、二人でやっと一人前」というのもその通りですが、ついつい、給料を運ぶオレの方がエライ、と勘違いしてしまいます。「どう頑張っても一人では、一人前になれっこない」ことを再認識させられたエッセイです。



詩誌『驅動』44号
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2005.1.31
東京都大田区
驅動社・飯島幸子氏 発行
350円
 

    シャアワ
    斜泡    周田幹雄

   蛇口の栓は捻る というのは 既に死語なのか
   把手
(とって)を上げると 水が出る
   最近 把手を交換したところ
   下げると 水が出るように変わってしまった
    阪神・淡路大震災の教訓を知らないのかな
   業者が帰ったあとで 未娘が怒った
   私は 寝しなに薬を飲むので 朝まで水が出っ放しだったりする

   コップを差し出して 把手を下げると
   蛇口から出る水が シャワーになっている
   娘たちの仕業だ
   泡状の水が 斜めに走って コップの外へ零れてしまう
   コップの中で 気泡が渦巻いて
   水が 水らしく落ち着くのに数秒かかる
   水は 蛇口からストレートに落ちてくるのがいい
   シャワーにする奴は 凝集力散漫という
   心理学の学説が あるのか ないのか

    何か臭い と娘たちが 騒ぎだした
   ガスが点火したままで 鍋が 焦げている
   家族全員の非難の目が 私に集中する
   ガス栓の開閉も九十度ほど稔ったものだが
   点けるのも消すのも 押すだけだ
   電気だって スイッチは 捻ったものだが
   壁の平らな板を押すと点いて 押すと消える
   机上のスタンドを蛍光灯に買い替えたが
   手が掠めただけで 点いたり消えたりしてしまう
   そうなると 思考も点滅してしまって
   たかが家庭器具だが
   スイッチが敏感過ぎたり 操作が単純なのものは 高齢者には不向きなのだ
   光熱水費は 嵩むばかりだが
   蛇口をストレートにする奴は 注意力欠如という
   心理学の学説が あるのか ないのか

 そう言われてみると「蛇口」も「ガス栓の開閉」も「電気」の「スイッチ」も、いつの間にか「捻る」から「押す」に変っていましたね。そんな、一見便利に思えるもの、「操作が単純なのもの」が実は「高齢者には不向きなのだ」ということを訴えています。作者が「高齢者」かどうかは疑問のあるところですけど、便利なものの裏を考えるということは大事な視点でしょう。
 「心理学の学説」が二度出てきます。これがよく効いていると思います。無いに決まっているのですが「あるのか ないのか」とトボけているようで、独特の味を出していると思いますね。



詩誌『茜』21号
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2005.1.26
東京都渋谷区
高橋晟子氏方・茜の会 発行
非売品
 

    密会の注意    高橋晟子

   切符を買う手間を惜しんで
   イオカードやパスネットを使ってはいけません
   自動改札機にカードを通して入ると
   カードの裏に
   利用した月日・乗車駅・前引額が
   出るときには
   降車駅・残額が
   小さな文字で きっちりと印字されて残ります

   密会に「うっかり」は許されません
   面倒をいとわず 切符にしましょう
   駅を出る時
   自動改札機が 証拠の切符をスルリと飲み込み
   完全犯罪の共犯者のように
   知らぬふりをしてくれます

   大事な注意忘れました
   残り香のような思いも必ず切符に重ねますように

 「イオカードやパスネット」が必要なほど電車に乗るわけではないので持っていませんが、「利用した月日・乗車駅・前引額」「降車駅・残額」が記録されるんですね。そういえば高速道路用のハイウェイカードも同じです。
 「密会」にはそんな「注意」も必要でしょうが、実は管理・監視社会への「注意」でもあると思っています。携帯電話やカーナビでも個人の行動は筒抜け。そんな世の中になってしまいました。やっぱり「面倒をいとわず 切符にしましょう」か。




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