きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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この花、なに?
2005.1.11
自宅裏畑にて
 

2005.2.9(水)

 朝一番で関係者にメールを発しました。「明日は17時半から予定通り幹事の引継ぎ・懇親会を行います。明日のために仕事は徹夜してでも終らせておくこと!」。要するに明日は定時で仕事を終えて呑み会に参加せよ、遅れるなよ!ということなんですけどね。いつも一人二人は遅刻してくる奴がいるんで、釘を刺しておいたんです。

 それにしても、こういうことになると私も頭が働くなぁ(^^; このくらい本来の仕事も気配りしてやってきたら、もっと出世していたろうなあ、と思います。ま、出世≠ネんて考えてこなかったから会社生活も楽しかったと言えるんでしょう。定年まであと4年半。引き続き楽しい仕事をさせていただきます。



詩誌『二行詩』8号
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2005.1.29
埼玉県所沢市
伊藤雄一郎氏方・二行詩の会 発行
非売品
 

           安倍慶悦

     追 想
   夢に溢れる夢は夢だった
   老いからは時間も去っていく

     木洩れ日
   暖かい冬の日 想い出の中を蝶々が翔ぶ
   忘れた時間の中から算数の授業が浮かんでくる

     雨 夜
   若い日の時間は何処へ行った?
   お手玉の中の小豆が手鞠唄を奏でる

     詩 想
   憬れを一畝毎に播いていく
   名もない花に色をつけて

     理 解
   ことばの結び目を解かなければならない
   ことばの足跡を辿らねばならない

 「追 想」が佳いですね。特に「老いからは時間も去っていく」というフレーズにビクリとしました。こういう言葉がピタリと決まるときが「二行詩」の醍醐味だろうと思います。無駄な言葉を費やさず、濃縮していくのは短歌・俳句に近いのかもしれませんが季語や語数の制限がないところに現代詩としての味があると思います。そういう意味では「理 解」も挙げておかなければいけない作品と云えましょう。実験途中の詩誌ですけど、意外と完成は早いかもしれないなと感じました。



詩誌『やまどり』34号
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2005.2.13
神奈川県伊勢原市
丹沢大山詩の会 発行
非売品
 

    再会    吉田涼子

   あれもこれも話そうと
   メモして行ったのに

   聞き役回りはあのころのまま

   話さず仕舞いで別れた後の
   何やしれぬ胸の温もり
   ため息まじりの胸の温もり

 「あれもこれも話そうと」準備して行ったのに、結局は「話さず仕舞い」。そんなこともたまにはありますね。でも、「ため息まじり」ながらでも「何やしれぬ胸の温もり」がある。作者の人格が滲み出ていて、清々しさを感じます。そんな優しい人だから、どうしても「聞き役回り」になってしまうのかもしれません。小品ながら心に残る作品です。



詩集『丹の山』6集
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2005.1
神奈川県伊勢原市
丹沢大山詩の会 発行
1000円
 

    IT革命    古郡陽一

   飲み屋で
   上司の悪口が一通り終わったら
   ITの話になった
   パソコンやインターネットで
   仕事や生活が変わって
   そのうちに
   在宅勤務でもいいようになるし
   ホームページを開けば
   漁師も漁協を通さずに
   一人で魚が売れる
   便利になっていくね

   その時
   ゲーム脳って知ってますか
   テレビゲームを
   毎日やっている子供の脳です
   と 横合いから
   話に割り込んできた男がいた
   電卓の頃からはじまっているんです
   算盤や暗算をやらなくなって
   頭を使わなくなって
   脳が退化しだしているんです
   考えることや がまんの
   できなくなっている子供たち
   四割もいるんですよ 知ってますか

   受験勉強やパソコンよりも
   心と脳を鍛えるべきでした
   人や生き物の命を
   尊いと思う心を

   でも もう私の言葉は届かない

   子供の未来を暗くするのですから
   革命と言ってはいけないのです
   絶対にいけません
   男の泥酔した身体が
   私に重くのしかかってきた
         
(03・12初作、04・9改)

 「電卓」を使い出したのは30年前の20代、「パソコン」は20年前の30代ですから「ゲーム脳」にはなっていないと思うのですが、「暗算」は極端に悪化しているなと自覚しています。「子供」の頃から電卓、パソコンを使い出したら確かに「脳が退化」する可能性は否定できませんね。その意味では「革命と言ってはいけないのです」という言葉は合っているかもしれません。そんな眼前の問題を提起してくれた作品だと思います。




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