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この花、なに? |
踊子草? 千鳥草? |
はくさんちどり? てがたちどり? |
2005.1.11 |
自宅裏畑にて |
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2005.2.24(木)
昨日の出張報告を書くのにフーフーしていました。で、結局はまだ書けていません(^^;
上司も一緒の出張だったので、内容は上司も把握しているはずなんですが、書き終わらないとどうにも気持が悪い。私のスタンスとしては出張旅費請求と出張報告は同時に出すべきものですけど、今回はそうも言ってられないので先に請求書だけ出しました。愚直なサラリーマンだなとつくづく思います。そういうところで見栄を張るのがおそらく私の限界なんでしょうね。そんな思いで悶々とした一日でした。
○山口洋子氏詩集『別れの後のミニトマト』 |
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2003.9.15 |
東京都中央区 |
OFFICE KON刊 |
500円 |
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歳を刻んだ楽しさ
ほんの少し前迄
寝床に入ってからも
時間が追いかけていた
やり切れない程
多忙の中にあった人生
そんな時からスルリと抜け出し
空に浮いてしまった軽やかさ
朝が夜であったり
夜が朝であったり
必ずしも一日が二十四時間と
区切る必要もない
毎朝午前五時半の起床
お弁当作りの四十年
仕事を失ってからの焦燥感……
それ等は過ぎてしまえば
みんな軽い思い出
あくせく欲張らず
三食欠かさず過ごせればいい
こうと決めて暮らせば
時は確実に自分のもの
時々の子守と少しの家事
雑誌や新聞もくまなく読める
なにごとも深刻にならず
無理な背伸びはしない
こうして暮らせば
多く刻んでしまった歳も
決して悪くはなさそう
著者の第一詩集です。もう1年半も前の出版ですから今さら言うのもおかしいのですが、おめでとうございます(^^;
家族の喜怒哀楽、社会批評と多彩な面を見せている詩集です。その中でも上の作品を紹介してみました。この詩集と詩人の性格をよく現していると思います。「なにごとも深刻にならず/無理な背伸びはしない」という精神が他の作品にも溢れています。現役で「やり切れない程/多忙の中」にいる私としてはうらやましいですね。定年になったら「空に浮いてしまった軽やかさ」が来るのかと思うと待ち遠しい…。そんな希望を与えてくれる作品です。
「惜別」「水引草」「マニキュアの爪」、タイトルポエムの「別れの後のミニトマト」なども佳品だと思います。今後のご活躍を祈念しています。
○詩とエッセイ誌『橋』114号 |
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2005.2.15 |
栃木県宇都宮市 |
橋の会・野澤俊雄氏
発行 |
700円 |
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たなごころ 斎藤さち子
産湯につかったとき
肌は
よろこびと やさしさに満ちた
たなごころで
あらわれたことだろう
かわいそうに
わたしに 似てしまったね
遠い昔の 祖母のことば
見上げた顔に 涙が浮かんでいた
受け継いだ肌
眼の手術直後から
洗顔と化粧が 禁止された
肌の断食
突っ張った肌 不快感
やがて
滲み出てきた 保湿力に救われる
光をつかみとった今
死んでしまった人
いってしまった日を
たなごころに
想いを込めて
頬を 額を 顎を
包むように 洗顔する
「肌の断食」という言葉に惹かれましたが、よく読むと作者の優しさが伝わってくる作品ですね。「産湯」から始まって「光をつかみとった今」「包むように 洗顔する」までの「たなごころ」の所作に優しい動きを感じます。動きを詩にするというのは難しいと思うのですが、それが自然に出ている作品と云えましょう。「眼の手術直後から/洗顔と化粧が 禁止され」るということも知らなかったので、二重の発見をした作品です。
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