きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
愛嬢(愛婆?) 百個(モモコ) | ||||
初体験の朝陽輝く雪原を往く! | ||||
2005.2.27 | ||||
自宅庭にて | ||||
2005.3.1(火)
3月の声を聴きました! だから表紙写真は雪景色(^^; そういうわけじゃありませんけど、でも、今日も夕方から雪だったんです。ただいま3月2日の午前0時5分。外に出てみたら1cmほどの積雪です。まだ少し降っていますから、明日の朝までには2cmぐらいにはなるかもしれません。
明日、というか今日は休暇です。娘の高校卒業式に行ってきます。泣いたらどうしょう(^^; 職場の後輩の息子が私の娘と同級生で、後輩と一緒に休暇をとって出席することにしました。後輩は元バレーボールの選手で、身長が190近い大男です。で、娘が言っていました。「おとうさん、Y君のおとうさんと一緒に来るのは止めた方がいいよ。子分に見えるから!」。くそ! オレの方がエライんだ!(トシが…)。さて、明日はどうなるやら。女子高生に囲まれて……期待に小さな胸を膨らませています(^^;
○詩誌『思い川』17号 | ||||
2005.4.1 | ||||
埼玉県鳩ヶ谷市 | ||||
思川舎・桜庭英子氏 発行 | ||||
非売品 | ||||
借りたもの 桜庭英子
この世で借りたものは
いずれ返さなくてはいけない
空の青さや雲の彩り
木々を揺すってゆく緑の風や
花々の甘い匂いまで家に持ち帰ってきたのだ
まるで一冊の詩集を気軽に借りるように
にわか雨の夕ベ傘を貸してくれた人もいた
寒さの朝にショールを掛けてくれた人もいた
思えば何と沢山のものを借りまくって
ここまで生きてきたものだ
もちろん温もりや酷い冷たさも
相手の心の裏表などは
思い煩うこともなく
ましてや推し量りすることもなかった
誰もがいつか必ずやってくる
それら諸々を返すその日に
はじめて
その人が量られるのだと言っていた
父の話はほんとうだったのか
たましいの品格の重さと軽さについて
風雪の斧に刻まれた
世界遺産の森林を訪れた旅の夜
宿の体重計は壊れていたのか
(魂秤)というメーカーの名に惹かれて
湯上がりにこっそりと乗ってみた
なんとデジタルの表示はゼロ
真っ暗のままだった
「この世で借りたものは/いずれ返さなくてはいけない」という言葉を久しぶりに聴いたように思います。たしか40年も昔の中学生の頃。今でも尊敬している先生が授業の中で言っていたように覚えています。久しぶりに出会って、そういう言葉を忘れて生きてきてしまったなと思います。 作者にそれを教えたのは父上のようですが、素晴らしいですね。
最終連はいろいろに受け取れます。「なんとデジタルの表示はゼロ」というのは、「それら諸々を返すその日」が来たともとれますが、もちろんそんなことはないので、ここは「たましいの品格の重さと軽さ」と採るべきでしょう。そうすると作者は「軽」かったと言っているわけで、そこに作者の謙虚さを見ることができます。「何と沢山のものを借りまくって」きたとしても、その心根があれば「真っ暗のまま」ということはあるわけがない、と思った作品です。
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