きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
愛嬢(愛婆?) 百個(モモコ)、 | ||||
初体験の朝陽輝く雪原を往く! | ||||
2005.2.27 | ||||
自宅庭にて | ||||
2005.3.4(金)
恒例の金曜呑み会では、山口の銘酒「獺祭」を心ゆくまで呑みました。3割2分の磨き酒でしたが3合も呑んでしまいました。いつもなら2合で止めておくんですがね、今日は調子が良かった。さすがに3合を呑み終わった頃には「あっ!酔ってるな」と思いましたけど。でも、帰宅したらすっかり醒めていて、焼酎の麦茶割りを2杯。それでようやく安心して寝て(^^;
心ゆくまで≠ニいうのは嘘ですね。
○季刊詩誌『裸人』22号 | ||||
2005.2.1 | ||||
千葉県佐原市 | ||||
五喜田正巳氏方・裸人の会 発行 | ||||
500円 | ||||
桜は桜でも 竹内美智代
桜は桜でもあんたは染井吉野だね
正面を向いて咲いている
乙女桜ではこうはいかないよ
あれは下を向いてひっそりと咲く
博識の人士の言葉に
周りの者の視線がいっせいに染井吉野の女に集まった
なんてことはない
強度の近視のうえに
視野が欠けて見えにくくなった身
せめて日々しっかりと見つめていたい
つねに真正面をにらみつけているだけよ
声にならない声をあげる
ぶつかりそうになれば人の方で避けるから
下を向いて歩きなさい
つまずかないように
転ばないように
知る人は忠告するのに
相変わらず正面をむいて生きている
この作品はよく判ります。私も「強度の近視」ですから「つねに真正面をにらみつけているだけ」です。それを「桜は桜でもあんたは染井吉野だね/正面を向いて咲いている」と言われたのでは「声にならない声をあげ」たくなるというものでしょう。そんな思いがストレートに伝わってきます。
眼鏡を掛ければ良く見えるのは当然なんですが、あまり使いたくありません。肉眼ではっきり見えるより近視でボンヤリと見えた方が、どんなに世の中が奇麗に見えることか(^^; 「博識の人士の言葉」なんか気にせず「相変わらず正面をむいて生きてい」きましょう!
○季刊詩誌『GAIA』11号 | ||||
2005.3.1 | ||||
大阪府豊中市 | ||||
上杉輝子氏方・ガイア発行所 | ||||
500円 | ||||
猿沢池の亀 横田英子
猿沢の他の水面に
学生の頃の
あの時代が映った
もっと土手は土手らしく
野の草が茂っていた
車座の女学生の中心に
小野十三郎先生がいた
松の実が大好きだと
あの笑頻が
今一度水面で広がった
午後の池のほとり
最高に化粧した
華やいだ楓だ
興福寺の五重の塔だ
私は巡り巡って
あの頃と同じだ
身を洗うように
光が降りてくる
猿沢池の亀よ
お前の甲羅のどの辺りに
あの日の私たちが刻まれているのか
都心の池に様変わりしてしまった
池の中で
お前も年をとったか
「身を洗うように/光が降りてくる」というフレーズは巧いなと思いました。その前の「私は巡り巡って/あの頃と同じだ」というフレーズを見事に受けていると云えましょう。「お前の甲羅のどの辺りに/あの日の私たちが刻まれているのか」も佳いフレーズですね。「あの時代」を回想させてくれます。
「五重の塔」は原本では五十の塔≠ノなっていて、誤植と思い訂正してあります。ご了承ください。
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