きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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愛嬢(愛婆?) 百個(モモコ)、
   初体験の朝陽輝く雪原を往く!
2005.2.27
自宅庭にて
 

2005.3.5(土)

 一日中パジャマのままで、ベットに寝転びながらいただいた本を読んでいました、すみません。いただいた本は机に向かって姿勢を正して読め、というお説もあるようですが、私は駄目ですね。ゴロリと横になって読む、というのは失礼なことなのかもしれませんけど、ごめんなさい。
 いただいた本に飽きたら(失礼!)、『文藝春秋』の3月号を読んで頭を切替えて、、、読書三昧の土曜日でした。休日はこれが最高! 夜はお酒を呑んでね(^^;




月刊詩誌『現代詩図鑑』第3巻3号
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2005.3.1
東京都大田区
ダニエル社 発行
300円
 

    幸福論    高木 護(たかき まもる)

   杖が老人を連れている
   通りは、辷りやすいように舗装されている
   轢き癖のクルマが引っきりなし
   その四つ角には交番があって
   お巡りさんが立っている
   信号が青色に変わる
   杖は酔っ払っているのか
   老人の足は縺れている
   ゆっくり渡りなさいと
   お巡りさんは笛を吹く
   信号は早く渡れと点滅はじめる
   通りを無事に渡りおえれば
   その先には病院もある
   お寺さんもある

 最後が効いていますね。これが現代の「幸福論」なのだと納得してしまいます。それに「杖が老人を連れて」、「通りは、辷りやすいように舗装されて」、「轢き癖のクルマ」など、どの1行も省けないのはさすがです。こういう詩をスーッと書いてみたいものです。
 それにしても「辷りやすいように舗装」「轢き癖のクルマ」「信号は早く渡れと点滅」などの詩句を見ると、この国の道路は「老人」にまったく配慮していないのだなと気付かされます。それが主題なんですが、強烈な批判を感じますね。




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