きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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桜(春めき)
2005.3.25
神奈川県南足柄市・春木径にて
 

2005.4.8(金)

 午後から静岡県三島市近郊まで出張しました。仕事は順調に終って、東京本社の営業課長と二人だけで祝杯を挙げました。前回の出張帰りに寄りたいと思った店はいっぱいで入れなかったんですが、今回は時間も早かったせいか潜り込めました。思った通りの佳い店で、静岡の地酒、純米吟醸・臥龍梅という酒を薦められました。旨かったですね。でも、控えたんです!

 控える理由がありました。次の予定があったんです。
 今の職場と以前の職場が偶然同じ場所で花見でした。私は出張でしたから参加しなかったんですが、以前の職場の呑み仲間に二次会に誘われていました(今の職場からは誘われなかった(^^; 二次会やったのかな?)。で、抑えたというわけです。早々に三島を引き上げて小田急線新松田駅そばの店に向いました。こっちも良かったですよ。

 私が異動する直前に来た後輩がいて、彼とほとんど話していました。10人ほどの二次会で、女性も数人いましたが、彼女らには見向きもせず(^^;;; 彼とばかり話していました。仕事の悩みを抱えているんですね。先輩ヅラして滔々としゃべりまくりました。嫌なオヤジだなと我ながら思いましたけど、止まらなかった(^^;
 結局、帰宅は午前サマ。件の課長のお持たせの地酒を土産に乗り込んだ会でしたけど、そのせいもあったけど、先輩、先輩と寄って来てくれて、意気揚々と帰宅しました。あーぁ、オレって、小さいなあ(^^;




詩歌文藝誌GANYMEDE33号
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2005.4.1
東京都練馬区
銅林社 発行
2100円

   巻頭翻訳 聖灰水曜日 T・S・エリオット 城戸朱理 訳 4
        針葉の軍勢 二コライ・コーノノフ たなかあきみつ 訳 28
   エッセイ 法橋 登 ガッツ・マッハ・西田・アインシュタイン 他一篇 60
        小笠原鳥類 動物、博物誌、詩――キキダダマママキキ『生まれないために』を追う 68
   翻訳連載詩 ボロ/\セレナーデ‥乞食が影に捧げる イーディス・ツイットウェル 藤本真理子 訳 76
   小特集 キキタダママママキキ 死期盲 83
   映画評 父、帰る 藤本真理子 120

   詩作品T
    平井広恵 木の声 他一篇 124
    松下のりを 雪がふる 128
    渡辺めぐみ グリーン グリーン 132
    石田瑞穂 刻名 138
    斉藤 倫 (ケジャンが食べたいときに書いたお互いにむかんけいな三篇) 142
    仲嶺眞武 四行連詩「首の上の石」 152
    中原宏子 ガ・ガ・ガ 166
    渡辺 力  痩男 170
    森 和枝  雉の後日談 180
    平塚景堂 退屈な「五行詩」を少し 184
    有松裕子 密室系? 190
    寺田美由記 帰還 他二篇 195
    天沢退二郎 青竜廟絵図縁起 202
    篠崎京子 枯れ草の中から 205
    武田 肇 『カッサシオン』抄 208

   歌壇時評 新しい読者論への期待 小塩卓哉 214
   詩壇時評 コミックマーケットの死ぬ日 辻元よしふみ 221
   短歌作品
    喜多昭夫 金沢一九六三年、春 226
    小塩卓哉 啾啾と 230
    和泉てる子 若木の華やぎ 234
    高橋まさを 冬はつづけり 240
    鳴海 宥 
Volapuek 246
    森本 平  犬さん、猫さん 250
    川田 茂  童子像発掘(番外編)ヘンリー・ダーガー作品を追って 256

   詩作品U
    小林弘明 子の日々 262
    浜江順子 化け方が、うにゅうにゅだ 265
    村田マチネ トゥルーロマンス 268
    小池田薫 荒木さんの定規 271
    粕谷宋市 豪傑 274
    長谷部奈美江 社の森の蝶(新日本動物誌36) 277
    野村喜和夫 もう長いあひだ眼はさまよつて 280
    辻元よしふみ 世界の果てであいまいに語る必要 285
    北川 透  団子虫と土竜 290
    里中智沙 壷 295
    紫 圭子  花育て 300
    永井 力  青空 他四篇 305
    金子以左生 阿佐緒私抄 314
    吉野令子 ふうっふうっ夜底を歩いている人達 325
    吉田加南子 さかな 338
    久保寺 亨  七つの詩屑(あるいは・・・・) 325
    斉藤征義 八月の父の行方 356
    小川英晴 屠られた人 アダムに ―小島章司に捧げる― 360
    藤本真理子 しき-いき 374
    倉持三郎 立て! その他 378
    荒木 元  連詩「旅人はゆうぐれのなかでいつもちいさく手をふる」 391
    編輯後記 408


    密室系?    有松裕子

     ゴ ズ
    牛頭

   ひとり いつもより遅く帰ってくると
   あなたのベッドには
   ぶひっ くかーっ ギーッ
   これでは眠れない
   牛の鼻をつまんで起こす
   起きない

   寝ている間に足先から人間になっていくというが
   どうにもまだその兆候はない
   暴れる

   夜は次第に明け
   依然として牛の顔がある
   手足はたしかに人のものに見える

   突然ガバッと起きだし
   顔を洗い 長い鼻先にもクリームを塗る
   四つの胃で戻しながらヨーグルトを食べ(共食い?)
   窮屈そうにネクタイをしめる

   高窓から見送ると
   すれ違うご近所さんと
   ほのぼのと挨拶をかわしてゆく 牛
   ご近所さんたちはいっせいに窓を指差す
   嘘つきはあの女だ!
   嘘つきはあの女だ!

   今も牛とともに暮らしている
   ウソの中味を問われたことはない

 「密室系?」という総タイトルのもとに「牛頭(ゴズ)」と「雨音」が収められていました。ここでは最初の詩を紹介してみます。
 「あなた」が牛から次第に「牛頭」になっていくという発想は、例えばライオンや馬などを替りに考えてみると、これはやはり牛でなくてはならないのだなと思います。そうでなければ「ほのぼのと挨拶をかわしてゆく」が生きてこないでしょう。牛だから「ほのぼの」が生き「あなた」を読者のイメージで掴むことができます。

 問題は「ウソの中味を問われたことはない」という最終のフレーズでしょう。「嘘つき」と言われる「中味」は何? これは具体性を求めることではなく、一般的な、人間が本質的に持っている嘘、虚栄を謂っていると私は受け止めました。そこでもう一度「牛」である「あなた」に戻ってみる…。なかなか味のある作品と思います。



会報中四国詩人会ニューズレター14号
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2005.4.15
山口県美和町
長津功三良氏方・事務局 中四国詩人会長・御庄博実氏 発行
非売品
 

 今号は理事会報告のみになっていました。このHPで紹介できるのは次の2点です。

   第5回中四国詩人賞募集
    2004年5月1日より2006年4月30日までに発行された詩集が対象となり、
    応募期間は2005年4月1日より5月15日まで
    選考委員:秋吉康(山口)、川辺真(島根)、北村均(広島)、杉本知政(岡山)、宮本恵光(香川)の各氏。
         選考委員長は互選。

   第5回中国国詩人会大会
    2005年10月1日(土)13時より、徳島市駅前、東急インにて
    特別講演講師は、詩人・評論家・書家の原子朗氏に決定。
    同氏は、日本現代詩人会員、宮沢賢治記念館長、日本近代文学会、日本文芸家協会、日本ペンクラブ、『火牛』同人等
    研究書『宮沢賢治語彙辞典』等多数。現代詩人賞(第4回1986年度)等。

 中四国詩人賞は公募のようですので、応募なさるのも良いでしょう。大会もおそらく、誰でも歓迎だと思います。




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